日々のことば(ブログ)

✍️AI時代だからこそ、自分の言葉で書く力を取り戻す|思考力・構成力と論述・論文に効く文章術

おはよう。今日は、AI時代にあえて考えたい「自分の生の文章力」について書いてみたい。

リサーチも、構成も、言い回しも、要約も、今やAIが一瞬でやってくれる時代になった。
僕自身も日々使っているし、その力の凄さは疑いようがない。

でも、だからこそ、あえて問いたい。
自分の頭だけで、どこまで書けるか
その力の伸ばし方。


◾️AI時代に、なぜ“自分の力”が問われるのか

国家資格や入試、昇進試験、採用試験に伴う論文審査。
そういった場面を経験した人ならわかるはずだ。

時間制限の中での、手書きの論文・論述はごまかせない。

制限時間の中で、
・論点を外さず
・筋道を立て
・根拠を示し
・結論まで運ぶ

この一連の流れを、自分の頭で組み立てる。

あれは単なる試験対策ではない
思考の体力・能力そのものだ。

「AIが使えないなんて時代遅れだ」と嘆く人もいる。
でも、そこに意味を感じてほしい。

自分の手で、漢字を書き、ひらがなを書き
自分の語彙で、稚拙でもいいから組み立てる

それは“非効率”ではない
それは“鍛錬”だ


◾️AIに頼る力と、頼らない力は別物

誤解してほしくない。

AIを使う力は、これから必須だ。
使えなければ、正直、仕事にならない場面も増える

でも、AIを使いこなせる人は、
もともとの思考力が高い人
だ。

なぜか。

プロンプトを書く時点で、

・何を知りたいのか
・どこが曖昧なのか
・どういう構成にしたいのか
・どんなニュアンスで伝えたいのか

これが言語化できているからだ。

つまり、AIの出力の質は、
自分の思考の質に比例
する。

土台が低ければ、AIを使っても低い。
土台が高ければ、AIでさらに跳ねる

だからこそ、基礎の「生身の言語力」を磨く意味がある


◾️論述力は“型”で鍛えられる

◾️論述力は“型”で鍛えられる

ここから少し実践的な話をしよう。論述はセンスではない。かなりの部分は“型”でいける。

① キーワードが限定される試験の場合

例えば、特定分野の政策、教育、福祉など、ある程度テーマが想定される場合。このときは「自分専用テンプレ」を持つ。基本構造はこうだ。
・概要・要約(テーマが訴えている背景/現状/課題)
・自分の立場を明らかにした問題把握→問題提起(複数論点。原因・根拠も添える)
・目標(何を実現したいか。どの状態を“良い”とするか)
・具体的方策(現実的+理想的。優先順位もつける)
・結論(価値観・方向性で締める)
この枠に、事前にストックしたキーワードを埋め込む。たとえば労働分野なら、人口減少/労働生産性/リスキリング/キャリア自律/人的資本/包摂性。こういった語彙を、自分の中で回せるようにしておく。型を身体に染み込ませあとはテーマに応じて柔軟に組み替える

② テーマがランダムでカオスな場合
知らないテーマが出たとき、ここで差が出る。ポイントは3つ。
・出題文の言葉を活かして端的に要約し、「何を問われているか(意図/主訴)」を先に押さえる
・問題を分解し、複数視点で整理する(根拠も添える)
・立場を決めて、目標→具体的方策→結論まで運ぶ(断定しすぎず、現実の幅を残す)
まず、テーマを自分なりに定義する。次に分解する。そして、自分の立場を明確にする。たとえば「AIと人間の共存」というテーマが出たら、共存とは何か?出題が言っていることは何か?隠れている論点は対立か補完か?どの分野の話か?目標は何か?方策は何か?と分解していく。知らないテーマでも、構造に落とせば書ける。あとはある意味機械的だ。もがいてもがいて必死に組み立てる。まるでAIのように笑


◾️制約の中で書く力が、本当の力

論述は、制限時間がある。
字数制限がある。
資料が少ない。

この制約の中で、

・論点を外さない
・脱線しない
・結論まで運ぶ

これができるかどうか。

実はこれは、
日常の仕事にもそのまま直結する。

報告書。
企画書。
上司への説明。

すべて同じ構造だ。

だから試験の論述は、
単なる試験ではない。

思考のトレーニングだ。


◾️研究する力も、AI任せにしない

文献を当たる
一次情報を見る
出典を確認する。
それらで出てきた言葉や論点を自分なりに理解して言葉にする。
複数視点で検討する。

こういった地道な力は、
AIがあってもなお重要だ。

むしろ、AIがあるからこそ
「本当に正しいのか?」
「他の視点はないか?」

疑う力が必要になる。

最終判断は人間だ。
企画するのも人間だ
責任を取るのも人間だ。

世の中にイノベーションを起こすのは、結局、人間の構想力だ。


◾️まずは、自分の力で書いてみる

AIを閉じて、
あるテーマについて、
30分だけ、自力で書いてみる。

知らないテーマでもいい。
食らいついてみる。

・背景
・課題
・自分の立場
・根拠
・方針
・結論

この流れで書くだけでも、
脳は確実に鍛えられる。

そして、例えば、その後、AIに見せてみる。
比較する。
修正する。

この順番が、最強だ。

AI→人間ではなく、
人間→AI。

この順番を大切にしたい。


◾️AI時代だからこそ

効率だけを追えば、
全部AIに任せればいい。

でも、
その奥にある「思考の筋力」を失ったら、
本当に強い人材にはなれない。

AIを使える人になる。
でも、AIに使われない人になる。

そのために、

まずは自分の力で書く。
自分の言葉で構成する。
自分の手で漢字を書く。

この地味な鍛錬が、
あとで大きな差になる。

さあ、今日はそんなふうに、この時代だからこそ感じる大切なことを胸に、今日も一生懸命歩んでいこう。
それでは今日も、愛と感謝を胸に。

バイバイ。


松永 修 – MUSICおさむ

松永 修|MUSICおさむ|国家公務員|キャリアコンサルタント|作家・メディアクリエイター/音楽クリエイター(シンガーソングライター)|IT・AI設計・コンサルタント

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