おはよう。昨日の空気がまだ体の奥にゆっくり残っている。秋晴れの朝が、いつもより少し柔らかく見える。
昨日は地元の地域振興の催し。そのプログラムの一つとしてステージに立った。たった20分の枠だったけど、会場の空気がゆっくり呼吸するような、濃い時間だった。
手拍子、体の揺れ、口ずさむ声、笑い、涙。昨日のステージで改めて強く感じたことがある。
表現の場は“自分を見せる場所”であると同時に、それ以上に、目の前の人それぞれの物語をそっと照らす場所でもある。
僕が主役じゃなくて、みんなが主役。そう意識して言葉やMCを置くと、自然と会場の空気がひとつになる。
同じテーマ、空間で、それぞれが想いを馳せ、泣く人がいて、笑う人がいて、それぞれが「自分自身の物語」に戻ってまた、外に出して共有する。これが相互作用の本当に心が通う“ライブ”。人の気持ちが静かに並んでいくような優しい空間だった。昨日の体験は、表現を続けるうえでの大切な原点を改めて体現した。
夢を追うとき、いちばん身近な人を犠牲にしてはいけない
ステージに立つことは楽しい。誰かが喜んでくれるのは嬉しい。人前で評価されるのは確かに心が震える。でも、どれだけ表向き成功しても、
どれだけ拍手があっても、もしその裏で、いちばん身近な人が悲しい顔をしているなら、本末転倒だ。
芸能人でもプロでも、表では輝いていても、家庭や心を削って走ってしまう例を僕らは何度も見てきた。
それは僕の中では絶対にやってはいけないときめている。大切な人の存在は当たり前でない、慢心してはいけない。失って初めて気づく。急に夢を追いかける意味すら失う。いつも、大切なのは何なのか、何のためにやっているのかを見失ってはいけない。自分の承認欲求や私利私欲が暴れてるうちは過ちを冒しがちだ。常に、何が本当に大切か、見つめる心を持って欲しい。
僕もね、昨日の妻の表情を見て、改めて思った。身近に支えてくれている人が心から安心して笑ってくれて初めて、表現は意味を持つ。
だから僕は、家族を犠牲にしてまで何かを追いかけるつもりはない。音楽は生活の延長線上にあって、目の前の大切な人たちが笑っていてくれることが、僕にとっての土台だ。
表現とは「みんなが主役になる空気」を作ること
昨日のステージで確かめた一つの大事なこと。表現は独りよがりになった瞬間に、途端に“発表会”になる。でも、MC一つ、曲一つが「相手の物語」を引き出すとき、その場は一気に“共有の空間”に変わる。
そこで初めて、表現者はファシリテーターになる。聴いてくれる人の心をそっと押して、それぞれの物語が立ち上がる手助けをする存在になる。
昨日は、僕自身がその役割に自然と入り込めた気がした。それは、技術とか演出の前にあるもっと根本的な“姿勢”なのだと思う。
もしあなたが、歌を歌う人でも、文章を書く人でも、YouTubeをやっている人でも、セミナーや講演をする人でも、家族に何かを伝えたい人でも、何かを発信する表現者なら、忘れてほしくないのはこの2つだ。
① いちばん身近な人が安心して笑っていることが、すべての土台
② 自分が主役ではなく、相手が自分の人生の主役に戻れる空気をつくること
技術、知識、鍛錬、全てか兼ね備わっても、この心構えを忘れると、結局豊かになれない。本末転倒とならぬようしっかりと土台の精神を忘れてはいけないと考える。
さて、今日も家族の顔を思い浮かべ、それぞれの場所で頑張っている姿を信じ誇りに思い、目の前の生活をしっかり積み上げていこう。
いつだって同じ空の下。どんな時だって心の中ではとなりだ。
今日も、愛してる。ありがとう。
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