日々のことば(ブログ)

✍️CPAPを半年使ったレビュー──外したら地獄、つけたら天国。相棒になっていくまでの具体的な変遷と体感(無呼吸症候群/OSA)

おはよう。今日は久しぶりに、閉塞性無呼吸症候群(OSA)とCPAP療法(シーパップ療法)の話。7ヶ月前に診断されて、検査入院を経て、いまCPAPを導入している。検査入院の経緯や、導入直後の話、機材の変遷については過去の記事この記事の一番下にまとめてます。)にまとめてあるので、そこはそっちに譲る。今回は「半年使って、体感として何が変わったか」を、参考までにレビューとして残しておきたい。※これは個人の体験談で、治療の判断は必ず主治医と相談してほしい。

◾️導入前に。僕のPSGが示していた「重症OSA」の現実

CPAPに至った理由はシンプルで、PSG(終夜睡眠ポリグラフ検査)の結果が、想像以上に重かったからだ。AHIは1時間あたり40回以上で重症域。無呼吸は一晩で190回以上、低呼吸も80回以上あり、合計260回以上も呼吸が乱れていた。しかも、断続的に呼吸が止まっていた時間の合計が約91分、平均18秒以上、長いと40秒近く止まっていたという。酸素飽和度も深刻で、最低値は65%未満まで落ち、ODIも1時間あたり40回以上。さらにSpO2が85%未満になっていた累積時間も約18分あった。これは「いびき」や「睡眠の癖」ではなく、全身の健康リスクを伴う慢性的な病態だと腹落ちした。

睡眠の質も問題で、睡眠効率は約85%と一見悪くないのに、内容はほぼ浅い眠り。浅い眠りが76%以上で、深い眠り(徐波睡眠)は0%。つまり、眠っているようで身体も脳も休めていなかった。しかも体位で改善するタイプでもなく、仰向けでも横向きでもAHIはどちらも約40回。横向きに逃げれば何とかなる、という期待が通用しない「体位非依存型」だった。だからこそ、保険適用でCPAP療法を導入する方向になった。ここが僕のスタート地点だ。

◾️半年で“確実に変わったこと”まとめ

・CPAPありの8時間と、なしの8時間は別物(なしで長く寝るほど逆に疲れる感覚)
・鼻呼吸が“強制的に”当たり前になった(口呼吸の癖が矯正される)
・寝てる間の鼻いじりが減って、鼻のトラブルが起きにくくなった
・慣れてくると寝返りや横向きも普通にできるようになる(熟練フェーズ)

◾️結論:快適さが別次元で、もう戻れない

半年経って一番確信しているのはこれ。もうCPAPなしでは生きられない、というレベルで睡眠の質が変わった。勘違いしちゃいけないのは、CPAPを使ったからといって無呼吸そのものが「治った」わけではないということ。外したら、普通に無呼吸は起きる。これは毎日アプリでイベント(指標)を見ていれば分かるし、数字だけじゃなく、隣で寝てるパートナーが察知して起こしてくれることでも分かる。いろんな状況が噛み合って、「ああ、無呼吸は継続してる。だからCPAPは必須だ」って、現実として腹落ちする。

◾️CPAPありの8時間と、なしの8時間は“別の競技”

体感が違いすぎる。CPAPをつけて8時間寝た朝と、つけずに8時間寝た朝は、同じ「8時間」でも中身が全然違う。むしろCPAPなしで長く寝れば寝るほど、朝がしんどくなる感覚すらある。イメージとしては、息止め大会を一晩中やってる感じ。あるいは、全力でカラオケを歌い続けた後みたいな疲労感。潜水で30秒息を止めるのを、1時間に何回も繰り返して、それを一晩中やってるのと似てる。そりゃ疲れるよな、って話。

◾️2つ目の大きな変化:鼻呼吸が“強制的に”当たり前になった

これも大きい。前は口呼吸が癖になっていた自覚があるし、口呼吸って喉が荒れやすい。CPAPは鼻から空気が入る。常時送り込まれて、吐くときだけ少し勢いが弱くなるような感覚がある。ここで面白い(というか最初は戸惑う)ポイントが、つけたまま口を開けると、口から空気が「ブワッ」と漏れて、溺れそうな感覚になることがあるってこと。呼吸がうまくいかなくなる。これ、体感した人にしか分からないやつ。最初の1ヶ月くらいは「慣れない原因」になりやすいと思う。でも逆に言うと、それがあるから、だんだん口を開けなくなる。結果、鼻呼吸が当たり前になる。口呼吸が人生で癖づいてる人って、気合いだけじゃ直りにくいから、これはある意味“強制矯正”として効く。

◾️鼻を触らなくなった=地味に生活の質が上がった

さらに、鼻に機材をつけてる以上、寝てる途中に無意識で鼻をかいたり、いじったりしにくくなる。これが地味に効いた。鼻が傷ついたり、できものができたり、鼻血が出たり、そういうリスクが体感として減った。自分の癖って、寝てる間は止められないから、物理的にブレーキがかかるのは強い。

◾️慣れ方は段階がある:初心者→熟練者で世界が変わる

最初のうちは、呼吸を合わせるのにいっぱいいっぱいだった。機械のリズムに自分を合わせる感覚。だけど慣れてくると、寝返りもできるし、横向きもいける。さすがにうつ伏せは厳しいけど、生活としての自由度は上がってくる。自分の場合は、朝の目覚める10分〜1時間前くらいに一度起きたとき、最後の“ご褒美”として外してうつ伏せで少し寝ることがある。たったラスト1時間ちょい無呼吸が出ても、体が喜ぶ姿勢を優先してバランスを取る、みたいなやり方。もちろん本命は、夜から朝方までの長いコア時間を、無呼吸を抑えてしっかり睡眠として成立させること。そこが最優先だという軸はブレない。

◾️「隠れ無呼吸」は本当に多いと思う

無呼吸(とくに閉塞性:OSA)は、本人が気づかないまま見逃されやすい。ここで大事なのは、「どの統計も数字がブレる前提がある」ということ。たとえば、AHI(無呼吸低呼吸指数)を何以上でOSAと定義するか、簡易検査か精密検査か、一般住民か職域(運転者など)かで、割合は大きく変わる。だから「何%」を断定するより、「珍しい病気ではない」と捉える方が実態に近い。世界規模の推計でも、30〜69歳だけで軽症域(AHI≥5相当)を含めると数億人規模、中等症以上(AHI≥15相当)でも数億人規模と見積もられていて、無呼吸は“ありふれた疾患”側に入る。日本でも議論は同じで、臨床的に問題になりやすいOSAの有病割合を示す推計がある一方で、簡易スクリーニング(酸素飽和度の低下回数=ODIなど)で“中等症以上に近い領域”を見に行くと、対象集団によっては数%〜一桁台後半くらいが示されることもある。つまり、定義と測り方次第で見え方が変わるだけで、実態として一定数は確実にいる。

そしてもう一つ大事なのは、肥満は強いリスクだけど、肥満だけが原因でもないという点。日本人はとくに、非肥満でも顎や舌、咽頭のスペースなど“構造”の影響でOSAが起きやすいタイプがいると言われていて、体重だけでは説明しきれないケースが普通にある。だから自分も、お酒のせいかな、運動かな、と思って、酒もやめて、タバコもやめて、運動もして、ダイエットもして、それでも残った。やることをやって、それでも残るものがある。そこで検査を受けて、必要な人はCPAPに行く。ここは根性論じゃない。

◾️まとめ:半年使って分かった“でかい2つ”

1つ目。CPAPなしでは語れない状態になる。外すと普通に無呼吸が起きるから、結果として「必需品」になる。CPAPは無呼吸そのものを“治す”治療というより、睡眠中の気道を支えてイベントを抑えるための機器で、原因(体重、生活習慣、鼻や喉の形状、顎の構造など)を根本から変えない限り、基本は対症療法として付き合っていく形になる。だから感覚としては、眼鏡みたいな補助器具に近い。生活に馴染むほど、外した時の落差が大きくなって、もう戻れない。

2つ目。鼻呼吸が当たり前になる。口呼吸の癖が強い人ほど、この“強制力”の恩恵は大きいし、鼻周りをいじる癖も減って、生活の質が上がる。最初の1ヶ月は慣れが必要。でも、その先に“別次元の朝”がある。

さあ、今日も。健康第一を意識しながら、今日も1日一生懸命過ごしていこう。健康じゃなければ何も意味がない。大切な人を守って、豊かに生きていくための土台だ。では、今日も愛と感謝を胸に、バイバイ。


松永 修 – MUSICおさむ

松永 修/音楽名義:MUSICおさむ(シンガーソングライター)/音楽と文章の作家/国家公務員/キャリアコンサルタント

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