おはよう。今日も少し曇っているね。昨日は気候変動について、世界のトレンドとしてどのような動きになっているかを書いた。スペインの猛暑やサンゴ礁の白化、カーボンニュートラル政策の世界的な潮流を整理してみたよね。
それを踏まえて、今日は全く異なる政策を語る人物──今話題になっている参政党の神谷宗幣代表の主張について、僕なりに考えをまとめてみたい。あくまでもこれは僕個人の意見であって、何かの組織を代弁するものではないことを最初に申し添えておきたい。なるべく偏らないように、冷静に世界の現状やデータを調べたうえでの僕自身の考察だ。報道や切り取られた情報に依存するのではなく、自分の頭で考えて出した“現時点の意見”として読んでほしい。この文章は、ぜひ神谷さんご本人やご関係者にも届いてほしい。
◾️神谷宗幣さんの理念と、僕の受け止め
神谷さんの演説には、いくつかの理念が語られている。たとえば「少子化は国家の緊急事態だ」「日本を愛する気持ちを育て、人材を日本に集めるべきだ」「子どもたちに歴史を正しく再認識させる教育を重視する」「外国から日本を守るための安全保障を強化する」といったものだ。
こうした理念には、僕も一定の共感がある。少子化への危機感や、日本の技術や文化を大切にしようとする思い、子どもたちに自国の歴史をしっかり教えるという姿勢は理解できるし、共感できる部分だ。外国からの脅威に備えるという現実的な視点も、無視できない大事な要素だと思う。
ただし同時に、いくつかの主張には違和感も覚える。特に僕が言語化したいと思ったのは、「カーボンニュートラルや電気自動車は不要だ」「二酸化炭素が多少増えても問題ない」といった部分だ。ここは、世界の流れや科学的な事実とどうしても整合しない。だからこそ、僕なりに考察して整理してみたい。
さらにもう一つ、女性や家庭に関する施策についても考えさせられた。神谷さんは「女性に子どもを産んでもらうために」という目的で、夫婦別姓に反対し、LGBTにも反対し、共働きを推進する働き方改革にも否定的だ。その一方で、家庭への補助金やキャリアの保証といった支援策は一定の理解ができる。確かに短期的には出生率改善に効くように見えるし、危機感が背景にあるのも理解できる。
でも、結局のところ「女性をなるべく家に戻す」という昔の日本的な発想に回帰してしまうリスクが高くないか、そこに本当に持続性があるのか、そして社会全体にとってそれでいいのか──僕はどうしても悩ましさを感じる。短期的な対処としては理解できても、長期的な未来像として考えたときに、その方向性で本当に子どもたちの世代が幸せになるのか、やはり疑問が残る。
◾️脱炭素「やめろ」という主張について
神谷さんはカーボンニュートラル政策に真っ向から反対している。「CO₂が多少増えても問題ない」「他の国だって増やしているじゃないか」と。さらに「日本の良き技術を封印してどうするんだ。それこそ外国勢の思う壺だ。そうやって国力が弱まる流れに乗らされている!」と強調する。耳ざわりはいいし、一見もっともらしく聞こえる。
けれど現実には、世界は逆方向に進んでいる。EUは2026年から炭素国境調整(CBAM)を本格運用する。移行期間の報告義務はすでに始まっていて、企業に対応が迫られている。アメリカも排ガス規制を強化し、自動車メーカーはHV・PHEV・EVを組み合わせて達成を迫られている。米国の基準は技術を指定しない性能基準であり、複数技術を組み合わせて対応できるが、「排出削減の方向性」そのものは変わらない。もし日本が「脱炭素なんてやめろ」と舵を切れば、輸出競争力は一気に失われ、雇用や賃金に跳ね返る。短期的には楽に見えても、長期的には国益を損なう道だと僕は考える。
◾️ EVは「海外が儲かるだけ」なのか
彼は電気自動車についても「海外が儲かるだけだ」と否定する。確かに電池のサプライチェーンは中国が強いのは事実だ。だが、2024年の電動車販売は世界で1,700万台を超え、シェアは2割を超えた。市場はすでに巨大で、各国の規制や補助は「排出の少ない車」へと流れている。日本がEVを軽視すれば、輸出先の規制に対応できず置いていかれるはずだ。
もちろん、エンジン技術は日本が培ってきた財産だし、HVやPHEVもまだ世界市場で強みを持つ。重要なのは「どちらかにゼロか100か」ではなく、段階的に移行していく折衷策だ。短期的には多様な車種で稼ぎつつ、長期的には世界の規制に合った技術を開発・供給する。その現実的な路線こそ、日本の勝ち筋だと思う。
◾️ CO₂「多少増えても問題ない」への違和感
神谷さんは「二酸化炭素なんて多少増えてもいい」とも語る。だけど、WMOは2024年を「観測史上最も暑い年」と公式に認定した。IPCCは温暖化の主因が人間活動による温室効果ガスだと“極めて高い確信度”で示している。ここは科学的なコンセンサスであり、議論の余地はほとんどない。僕らが軽視すれば、気候災害や国際政治リスクとして必ず跳ね返ってくる。
◾️短期と長期のスパンの問題
ここで大事なのは「時間軸」だと思う。短期的には神谷さんの言う「まずは日本を再び強く」という発想は確かに魅力的に映る。少子化や経済の衰退に直面している日本にとって、劇薬のように聞こえるのもわかる。
だけど長期で見れば、その劇薬は副作用が強すぎる。輸出市場から干され、金融や投資の流れから外れ、技術革新から取り残されるリスクがある。短期的な国益と長期的な国益、この二つを同時に見て折衷する視点が必要なんだと僕は思う。
◾️僕の結論
神谷さんの演説は、心に響く部分がある。問題提起としては大事だと思うし、多くの人が共感する理由も理解できる。けれど、冷静に考えるとやっぱり極端な部分が強調されすぎていて、そのまま国家のメイン方針に据えるのは危うい。
ただし、だからといって神谷さんを否定するつもりはない。むしろ「みんなが政治に意識を向け、参加するべきだ」という参政の理念には、僕も賛成する。神谷さん自身も「自分の考えが完璧ではない、みんなの意見を聞きながら」と語っている。その姿勢は政治家として良いと思う。僕が今日取り上げた点についても、直接意見をぶつければ、彼なりの反論や説明があるだろうし、それでいいのだ。
要は、神谷さんが正しい・間違っているという単純な話ではなく、僕らが多角的にそして深く思考できているかどうかだ。演説上は極端に聞こえる部分も、神谷さんの技術的な表現や強調の問題であり、本質的にはバランスを取る策を持っているのかもしれない。だからこそ、僕ら一人ひとりが自分の頭で考え、裏付けを確認し、正しい認識かどうかを常に問い直す必要がある。
そして最後にもう一度強調したいのは──僕らが自分の頭で考えないと、誰かの考えに委ねてしまう危うさがあるということだ。これは神谷代表が語っている理念の本質でもあるし、僕もまったく同じ考えだ。ただし、神谷さんの言葉だけをそのまま受け止めるのではなく、僕ら自身が考え、意見を持ち合い、みんなで議論しながら進んでいく。その積み重ねこそが大事だと、重ねて申し上げたい。
僕の言葉は、あくまで偏った意見を押し付けるものではなく、みんなへの警鐘だ。誰かの考えに依存して思考を止めるのではなく、それぞれが意見を持ち、政治に参加する。その積み重ねが、参政の本質だと思う。
何はともあれ、政治について国民に考えさせるきっかけを与え、その熱を伝えてくれた神谷さんに感謝する。ありがとうございます。彼の過去の喪失の話を耳にして、自分と重なる部分があった。だからこそ今、尋常じゃないほどのエネルギーで揺るがず前に進んでいるのだろう。その気持ちはよくわかる。失われたピースを埋めるように、一生消えない十字架を抱えながら生きているんじゃないか。違っていたら申し訳ないが、僕はそう感じている。
そういった人間は、何があってもハングリーであり続ける。だから強い。あるいは、一生満足できないのかもしれない。過去は変わらないから、乗り越えや昇華にも一定の限界がある。でもそれでいい。意味や形は変わっていく。その握りしめた大切なものを燃料にして、絶対に揺るがない芯を持つ。そして、それを信じて進んでいるからこそ見える素敵な世界もあると思う。僕らは知っているからこそ、「むしろこれでよかった」と思える日々の連続がある。──ねぇ神谷さん、あなたもきっとそうなんだろう。
今日も、僕自身も、離れて住む家族や、近くにいる仲間たちや家族も、それぞれの場所で一生懸命生きている。
会えない時間も、同じ空の下で赤い絆を胸に、それぞれが懸命に生きている。その努力を誇りに思うし、心から尊敬している。
愛している。今日もありがとう。
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