おはよう。今日もいい天気。夏の終わりが近づいてきた空気を感じる朝。ちょっと寂しいような、でもまだまだ身体の芯に響く暑さがあって、なんだか心地いい。そんな中で今日も、世の中の大切なことについて考えてみたい。
昨日は少子化について書いたけど、今日のテーマもまた、日本の未来を左右する重要な話題。「皇位継承」のことだ。
この話題、なんとなく難しそうとか、関わるのが怖いって思う人が多い。でも、あえてここで中立の立場で、どの意見にも偏らずに、「何が起きていて、どういう立場があるのか」を分かりやすく整理してみたいと思う。自分の意見をはっきり書くことはせず、誰もが自分で考え、意見を持てるような、そんなきっかけになれば嬉しい。
◾️女性の天皇は、過去にもちゃんと存在していた
まず大前提として、日本には過去に女性天皇がいた。これは歴史の事実。たとえば推古天皇。飛鳥時代の人で、仏教を公認したり、法整備を進めたりと、政治的にも大きな役割を果たしている。そのあとにも持統天皇、元明天皇、元正天皇、孝謙天皇など、合計8人の女性が天皇として即位していて、そのうち2人は生涯の中で2度、即位している。
ただし、彼女たちが即位した後は、また男系男子に戻されるという流れがあって、「あくまで一時的な措置」と見られてきた部分もある。伝統を重んじる立場からは、ここが重要だとされている。
でも、こうした実例があるというだけでも、現代の皇位継承をめぐる議論の中で、決して「女性が天皇になること自体が異例」ではないということが見えてくる。
◾️いま、現実として皇室が抱えている問題
いま現在、皇位を継ぐ資格を持つ男子は、3人しかいない。天皇陛下の弟である秋篠宮さま、その長男の悠仁さま、そして高齢の常陸宮さま。このままだと、将来的に皇位を継げる人がいなくなる可能性がある。
昔は宮家(天皇家から分家した家系)が複数あって、男子もたくさんいた。でも戦後の皇室典範の改正で、皇族の数は一気に減った。いまでは、皇族は高齢化が進んでいて、女性皇族の多くが結婚すれば皇籍を離れることになる。すると、皇室の中の「働き手」も減ってしまう。
このままだと、制度そのものが維持できなくなる──そんな危機感が現実にある。
◾️これまでの議論の流れ
2000年代のはじめ、小泉政権の時に「女性天皇を認めるかどうか」が初めて大きな政治議論になった。当時は、天皇陛下の長女である愛子さまが皇位を継ぐ可能性も議論されていて、有識者会議でも「女性天皇・女系天皇」を認めるべきという方向性が示された。
だけど、2006年に秋篠宮家に悠仁さまが誕生したことで、空気が一変する。「これで男系男子の継承が続けられる」となって、議論はいったん棚上げされた。
その後、2021年には再び有識者会議が開かれ、「女性宮家(女性皇族が結婚後も皇室にとどまる制度)」を設けることや、「旧皇族を皇室に戻す案」などが話し合われた。でも、「女系天皇」については踏み込まず、「将来的な課題」として先送りされた。
そして今、岸田政権のもとで与野党協議が始まっているけど、どの案も合意には至っていない。
◾️皇室典範を変えるというハードル
皇位継承のルールは「皇室典範」という特別な法律で定められているけれど、これがまた簡単には変えられない。普通の法律と違って、国家の象徴に関わる制度である以上、憲法に準じたような位置づけにあり、政治的合意形成にもとても高いハードルが求められる。だからこそ、歴代政権はこの問題に本腰を入れづらく、議論しては先送り、報告書を出しては棚上げ──そんな繰り返しが続いてきた。つまり、法の中身よりも、そのまわりにある“空気の壁”が、実はこの制度を変えにくくしている正体なのかもしれない。
◾️旧宮家復帰案というもうひとつの選択肢
戦後、皇室から離れた“旧宮家”を皇族として復帰させる案も、現実的な選択肢としてたびたび浮上している。これは、いわゆる「男系男子」を維持するための方策として、戦前まで皇室に属していた分家(宮家)にルーツを持つ人物を、現行皇族として迎え入れるという考え方だ。血統的には連続性を保てる可能性はある。ただし、彼らはすでに長年民間人として暮らしてきた人々であり、制度として迎え入れるだけで済む話ではない。本人の意思、国民感情、象徴という存在に求められる純粋性──いくつもの繊細な壁が横たわっている。理屈のうえでは可能でも、心が受け入れるかどうかは、また別の話なんだ。
◾️さまざまな立場と、それぞれの思惑
この問題が複雑なのは、単なる制度の話だけじゃなくて、思想や価値観、国のあり方にまで話が広がるからだ。
伝統を守りたいと考える人たちは、「万世一系」という、日本にしかない血統の連続性こそが皇室の神聖さの根拠だと考えている。だから、たとえ人数が少なくても「男系男子」を守り抜くべきだと信じている。
一方で、現実的に制度が立ち行かなくなるなら、柔軟に制度を変えていく必要があるという人たちもいる。「国民の大半が支持している女性天皇を認めるべき」と考える人たちだ。ジェンダー平等の観点からも、時代に合った制度改革が必要だという声もある。
さらにその中間には、「急に変えるんじゃなくて、段階的に合意形成を図るべき」という慎重派もいる。まずは女性宮家の創設や、旧皇族を迎え入れる案から始めて、少しずつ制度を調整していく。そのうえで、女系天皇については将来の社会状況を見ながら議論していこうという考え方。
どれが正しい、というより、それぞれに「それなりの理由」がある。だからこそ、議論は簡単には進まない。
◾️世論の中にある見えづらい“誤解”
女性天皇には賛成、でも女系天皇には反対──こうした声が世論調査でもはっきりと表れている。でも、ここにはひとつ注意が必要だ。実は、「女性天皇」と「女系天皇」の違いが、世の中にあまり理解されていないことが多いんだ。言葉は似ていても、中身はまったく別物。質問の仕方ひとつで、世論調査の結果が大きく変わることすらある。だから、「国民の大半がこう考えている」という数字を扱うときも、その裏にある“誤解された理解”を丁寧にほどいていかないと、議論が一人歩きしてしまう危うさがあるんだと思う。
◾️「女性天皇」と「女系天皇」って、実は全然違う
この2つの言葉、似ているけど全然意味が違う。「女性天皇」は、いままでにも存在した。「父が天皇」で「本人が女性」の天皇のこと。さっき挙げた推古天皇や持統天皇がまさにそう。
一方で「女系天皇」というのは、「母が天皇」で、父方に天皇の血がない場合でも即位することを指す。日本では、女系天皇の前例はない。
いま議論の焦点になっているのは、まさにこの「女系天皇」を認めるかどうかというところ。ここに対しては、保守的な立場から「皇統の断絶につながる」という強い反対意見が根強くある。
◾️「象徴」って、そもそも何を意味するんだろう
「象徴天皇」という言葉は、憲法にも書かれているし、日常でもなんとなく耳にする。でも実は、「象徴」という言葉の意味って、人によって大きく違っている。ある人にとっては、被災地や慰霊の地に静かに足を運ぶ姿そのものが、心を照らす象徴に見える。一方で、「政治と距離を置く存在なら、そもそも何も語らないでほしい」と考える人もいる。そう、象徴とは見え方によってまったく違う役割に映るものなんだ。だからこそ、皇位継承の話は単なる血筋の話ではなく、「何をもってこの国の象徴とするのか」という、僕ら自身の価値観にも向き合う話になってくる。
◾️世界から見た日本の皇室制度
実は、多くの国ではすでに「男女を問わず継承可能」な制度に切り替えている。イギリスもスウェーデンも、オランダも、みんなそうだ。
そんな中で、日本だけが「男系男子」の原則を守り続けている。世界最古の王室として、その伝統を尊重すべきという考えもある一方で、「男女平等に逆行している」と受け止められることもある。
最近では国際機関から制度の見直しを促す意見も出ていて、日本政府はそのたびに「これは国の根幹に関わることだから、外からの干渉は受けない」と説明している。
◾️足りないのは血筋より「担い手」かもしれない
もうひとつ現実として起きているのが、皇族の“人手不足”という問題。これは継承制度以前の、日々の運営の話だ。皇族の数が減り続ける中で、公務の数は変わらず、式典や慰問、外交行事などに同じ人たちが何度も登場することになっている。若い世代にバトンを渡そうにも、女性皇族は結婚すれば皇籍を離れる決まりがある。つまり、制度を守る以前に、それを“担う人”が足りないという根本的な課題があるんだ。この現実は、「制度の維持」と「人の継続」という、ふたつの難題を同時に突きつけている。
◾️ぼくらにできること
この問題に、絶対的な正解なんてない。ただ、知らないままにしておくのは、もったいない。
伝統を守ることも、変化に対応することも、どちらも簡単じゃない。でも、自分の国の象徴について、どう考えるか。その問いに向き合うことは、どこかで自分たち自身の未来にもつながっている気がする。
だからこそ、賛成か反対か、右か左か、そういう枠を超えて、事実を知って、自分なりに考えていく。そのことが大事なんじゃないかと思う。
さて。そんなふうに、社会を俯瞰するマクロな視点を持ちながら、目の前の暮らしに立ち戻って、仕事や家事やライフワークや、家族との時間をどう過ごすかを考える。そんな日々の繰り返しの中に、大きな意味があるのかもしれない。
僕も今日、できることを精一杯やっていこうと思う。離れて暮らす家族も、それぞれの場所で頑張ってる。だから僕も、自分の場所でしっかり生きよう。
同じ空の下で、心はいつもつながっている。愛してる。
バイバイ。
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