おはよう。今日は、「106万円の壁」の話。結局、これまで何を気にして働いていたのか。これからは何を見ればいいのか。いつから、どう変わるのか、わかりやすく整理したい。

◾️これまでのルール
これまでは、パートなどの短時間労働者が社会保険に入るかどうかを見るとき、主に「週20時間以上」「月額8.8万円以上」「51人以上の会社」という条件が大きなポイントだった。学生は原則対象外で、2か月を超えて働く見込みがあることも要件に入る。つまり、感覚としては「週20時間」と「年106万円くらい」の両方を気にする時代だった。
◾️なぜ106万円の壁が実質的に薄くなったのか
ここは難しく見えるけど、理屈は単純だ。
全国の最低賃金が時給1,016円を超えたことで、時給1,016円で週20時間働けば、年額換算でだいたい106万円になる。つまり、週20時間働く人は、その時点で自然に106万円ラインにも届く。だから今後は、「106万円までに抑える」というより、「週20時間を超えるかどうか」を見たほうが実態に合う、という話になる。
◾️これから何が変わるのか
まず、賃金要件、いわゆる「106万円の壁」は、2026年10月に撤廃予定になっている。
さらに今後は、会社の規模の条件も段階的に小さくなっていく。2027年10月からは36人以上、2029年10月からは21人以上、2032年10月からは11人以上、そして2035年10月には企業規模要件そのものが撤廃される予定だ。最終的には、「週20時間以上働くかどうか」がいちばん大きな分かれ目になっていく。
◾️じゃあ、実際いくらまで、何時間まで働けるのか
ここはすごくシンプルだ。これからは、「106万円までなら大丈夫かな」と考えるより、「自分の時給で週20時間働いたらいくらになるか」を見るほうがわかりやすい。
たとえば、時給1,016円なら週20時間で年約106万円。
時給1,100円なら週20時間で年約114万円くらい。
時給1,200円なら週20時間で年約125万円くらいになる。
だから、社会保険に入りたくないなら、まず週20時間未満を意識する。
逆に、週20時間以上働くなら、これからは社会保険加入を前提に考える時代になっていく。
◾️家庭目線で見るとどう考えればいいか
現実の家庭で気になるのは、制度の理屈より、やっぱり手取りだと思う。
社会保険に入れば、そのぶん保険料負担が出るので、目先の手取りは減りやすい。だから、「家計の足しに少しだけ現金がほしい」という働き方だと、負担感は強くなりやすい。
だから考え方としては、かなり単純になる。
少しだけ働くなら、週20時間未満に抑える。
しっかり働くなら、社会保険加入も含めて収入全体で考える。
もうその二択が、これまで以上にはっきりしてくる。制度の見方としては、そのくらいシンプルでいいと思う。
◾️まとめ
これまでは、「週20時間」と「106万円」を両方気にして働いていた。
これからは、「106万円」より「週20時間」が本当の分かれ目になっていく。
そして2026年10月に賃金要件は撤廃予定。さらに2035年10月までに会社規模の条件もなくなっていく。
つまり、いちばん短く言えばこうだ。
「106万円までに抑える時代」から、「週20時間を超えるかどうかで考える時代」へ変わっていく。
さて、世の中の変化をしっかり把握しながら、自分や家族に合った働き方を落ち着いて考えていこう。
今日も、愛と感謝を胸に。それではまた。
参考)『年収の壁について知ろう』あなたにベストな働き方とは? 厚生労働省公式PDF
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