おはよう。今日も空が綺麗だ。のんびりした日曜日を過ごそう。毎日家族のことを思っていると、ふと「もしもの時」のことも考えるようになる。貯蓄や保険──つまり、不測不能な時代に備える術について、今日は少し掘り下げてみたいと思う。
◾️「保険」って、そもそも何なんだろう?
「保険」という言葉、語源をたどるとラテン語の “securus(セクルス)”、つまり“心配のない状態”に行きつく。人が「安心を得たい」と願ったことの証だ。古代の海上交易では、航海中の沈没に備えて商人たちが「万が一の損失」を分担し合う仕組みが存在した。これが「保険」の原型。リスクを一人で背負わず、共同体で分散する──この発想こそが、保険の本質なんだと思う。
日本でも江戸時代の「頼母子講(たのもしこう)」や「無尽(むじん)」など、村や町の中でお金を持ち寄って、必要な人に回す相互扶助の文化があった。つまり、保険とは制度というより、人間の優しさと不安から自然発生した“生活の知恵”だったとも言える。
◾️民間・共済・損害・医療・生命──保険の“顔”はいろいろある
現代の日本にある民間保険は、だいたいこの4つに分類できる。ひとつは、事故や火災などの“モノ”に対する損害保険。もうひとつは、医療や入院・手術といった“健康”に備える医療保険。そして、死亡や介護など“人生の節目”に備える生命保険。最後に、組合や協同組織が非営利で運営する“共済保険”もある。
面白いのは、戦後すぐに広まった「保険外交員(いわゆる保険レディ)」の存在。これは日本独特の文化で、戦後の女性の社会進出を支えたひとつの職業モデルでもあった。玄関口でのおしゃべりや人間関係から保険を契約するというスタイルは、制度以上に“人間関係”に支えられていた証拠でもある。
◾️掛け捨てと積立──あなたの今と未来、どっちを守る?
保険には「掛け捨て型」と「積立型」がある。掛け捨て型は、毎月の保険料は安いが、解約してもお金は戻らない。そのぶん、今のリスクに特化して対処するタイプ。一方、積立型は、将来の返戻金があるものが多く、貯蓄性も兼ねている。
ここで重要になるのが経済学でいう「逆選択(アドバース・セレクション)」と「モラルハザード」だ。健康な人ほど保険を必要と感じにくく、病気リスクの高い人ほど加入しやすい。これが逆選択。そして、保険に入ったことで生活が緩む──それがモラルハザード。保険とは「安心」でもあり、「過信」と紙一重の側面もある。
だからこそ、自分の生活設計と目的に応じて、「今を守る」のか「将来に備える」のかを選ぶ視点が大切になってくる。
◾️共済と民間──仕組みが違えば、性格も違う
共済は「非営利」「助け合い」「剰余金の割戻し」が特徴。生活協同組合、労働団体、農協などが運営母体となることが多く、少ない掛け金で最低限の保障が得られる。まさに江戸時代の“頼母子講”の現代版とも言える。
一方、民間保険会社は、商品ラインナップが豊富で、がん保険や収入保障、就業不能保険など、個別ニーズに応える設計ができるのが強み。そのぶん、手数料や広告費、営業費が掛かるため、同じ掛金でも保障内容には差が出ることもある。
だから、単純な“金額”だけでなく「目的」と「ライフステージ」で選ぶこと。共済は生活の“土台”に、民間は“特化”に向いていると僕は思う。
◾️補償内容──「安い保険がいい保険」とは限らない
例えば月1,000円の共済型保険。入院・通院・手術・死亡・後遺障害・個人賠償までカバーされていることが多い。ただし、補償の対象が「事故のみ」なのか「病気も含む」のか、通院は「何日目から」なのか──その中身で“使える範囲”はまったく違ってくる。
さらに、年齢が上がると掛金も上がる「更新型」が主流の民間に対し、共済は比較的定額で安定しているケースが多い。何を優先するかで選び方は変わるが、「安いから入る」ではなく、「自分に必要な補償があるかどうか」で考える必要がある。
◾️保険って「契約」じゃない──それは“愛情のかたち”だ
僕が最近、子どもたちの保険や自分たち夫婦の保障を見直して感じたのは、「保険って、数字の話じゃない」ってこと。それは、自分が倒れたあとも家族が安心して生きていけるかどうか──という、愛情の設計図のようなものなんだ。
実際、日本の保険加入率は世界でもトップクラス。けれども、重複加入や“過剰保険”の傾向もあり、「不安を埋めるための加入」が生き方に影を落とすこともある。だからこそ、「心配だから全部保険で埋めよう」ではなく、「自分はどう生きるか、そのために何を守るべきか」を軸に保険を設計したい。
◾️お金のこと、ちゃんと話そう──保険は“家族会議”のテーマだ
保険の話って、つい後回しになる。でも、だからこそ、日曜日の朝にのんびりと、こうして考える時間をつくりたい。もし自分が突然いなくなったら? 妻が倒れたら? 子どもが事故に遭ったら?──そんな「想像したくない未来」にも、一度は向き合っておくこと。
そうすれば、保険は“安心の買い物”ではなく、“生き方の設計図”になる。
さぁ、今日もそんなことを考えながら、一日を大切に過ごしていこう。愛する子どもたちがどんどん成長していく。その成長の枝をしっかり支えて、見守っていけるように。親として、財政的にも保障的にも、未来の土台を築いておきたい。
僕も、子どもたちも、そして僕の親も──みんなが一生懸命に考えてきた“生きる術”。その歩みを、誇りに思いながら、今日もこの空の下で生きていく。
今日も同じ空へつながっている。
愛してる。今日もありがとう。
バイバイ。
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