日々のことば(ブログ)

✍️ミームコインは投資じゃない──ギャンブルさえ超える“仕組みの正体”

おはよう。
今日は、巷でやたらと話題になっている“暗号資産っぽい何か”、
その中でもとくに盛り上がりやすい「ミームコイン」という世界の話をしたいと思う。

あくまでも、僕が知っている範囲で、
僕なりに調べて考えてきたことを整理して伝えるだけだ。
否定もしないし、肯定もしない。
ただ、一つの意見として、あなたの判断材料になればいい。
この知識が、ほんの少しでもあなたを守ることにつながればと思っている。

では、静かに本題に入ろう。


◾️ミームコインとは何か?

まず多くの人が抱く疑問はここだ。

ミームコインとは、インターネット上の“ネタ(meme)”やキャラクター文化から生まれ、
人気・話題・勢い──その感情の波だけで値段が決まってしまうコインのこと。

経済的な裏付けもない。
技術的な革新があるわけでもない。
プロジェクトが利益を生み配当が出るわけでもない。

あるのは空気。
勢い。
ノリ。

だから跳ね上がる。
そして沈む。
感情で動き、感情で壊れ、感情で消えていく。

これは投資というより、
“群衆心理で動く現象”と言った方が近い。


◾️ビットコインなどの暗号資産と何が違うのか?

「“第二のビットコイン”として夢だけが膨らむコイン?」
そんな誤解をよく耳にする。

だが、性質は根本から違う。

ビットコインは、非中央集権という思想で生まれ、
発行上限2100万枚という希少性があり、
世界中の企業や国家が資産として扱い、
“デジタルゴールド”としての価値を持つ。

イーサリアムは技術の基盤であり、
スマートコントラクトやNFTなど、実際の用途が存在する。

その一方でミームコインは、
発行上限がなかったり、運営が大量に握っていたり、
実用性がほぼゼロだったりする。

つまりミームコインは、
暗号資産の「仲間」というより、
ネット文化の投機対象だ。


◾️ミームコインはゼロサムか?

ほぼ完全にゼロサムだ。

誰かが勝てば、誰かが負ける。
しかも、勝つ側は構造的に決まっている。

早い段階で買えた人。
クジラ(大口)。
運営。
煽るインフルエンサー。
取引所(手数料で確実に儲かる)。

一方で損する側も決まっている。

SNSで話題になってから入る人。
仕組みを知らない初心者。
“これから上がる”と期待で入る人。

これは偶然ではなく、構造の必然だ。


◾️あなたが損した時、誰が儲かっているのか?──ミームコインの“不可視の勝者”

ミームコインの本質が最も露わになるのは、
「自分が損した時、いったい誰が得をしているのか?」
という問いだ。

これはギャンブルでもFXでも株でも同じように見えるが、
ミームコインだけは“構造がまったく見えない”という大きな特徴がある。

まず、最も典型的なパターンはこうだ。

話題になる
→ SNSで人が集まる
→ 価格が跳ね上がる
→ 後から来た人が高値でつかむ
→ 先に入っていた人が利確して逃げる

つまり、
あなたが損した分は「先に逃げた誰か」の利益になっている。

これはゼロサムの本質でありながら、
“誰が勝者なのかが一切見えない”という点が、
パチンコや競馬より危険と言われる理由だ。

さらに深刻なのは、
運営や初期の大口保有者が圧倒的に有利な構造であること。

多くのミームコインは、
創設者や開発者が最初から大量のコインを無料で持っている。

そのため、

価格が上がる
→ 初期保有者が売り抜ける
→ 市場が崩れる
→ 一般人だけが痛みを負う

これがいわゆる「ポンプ&ダンプ(Pump & Dump)」だ。

これは“悪意がある・なし”とかではなく、
構造的にそうなるように設計されている場合が多い。

そしてもう一つ。

取引所は売買するたびに利益が出る。
スプレッドや手数料が積み重なるから、
売買すればするほど“取引所だけは確実に勝つ”。

あなたが損しても関係ない。
むしろあなたがたくさん取引してくれるほど嬉しい。

この三つが揃うと、
一般ユーザーが勝ち続けるのは、
ほぼ不可能に近い。

だからこそ、
ミームコインは“投資に見える遊び”であり、
その裏には
「誰かが勝ち、誰かが負ける構造」
が隠れている。

そしてその構造こそが“見えづらい”のが、一番危険だ。


◾️0円になるのか?

なる。
普通になる。

ミームコインは現物取引なので、
FXのように“マイナス(借金)”にはならない。

だけど、
価値がゼロに向かって沈んでいくスピードは驚くほど速い。

今日10倍でも、
明日半額、
一週間後には10分の1、
一ヶ月後にはほぼ無価値。

FXのように借金にはならないが、
“ゼロに近づくスピード”が異常に速い。


◾️パチンコ・スロット・競馬・競艇・FXとの違い

多くの人が誤解しやすいが、比較すると本質がよく見える。

パチンコやスロットはルールも確率も透明で、
長くやれば負けるのは誰でもわかる。

競馬や競艇には“控除率”があり、
胴元があらかじめ25〜30%抜く構造が明確だ。
レースもオッズも透明で、不正が起きにくい。

FXは世界最大のゼロサム市場で、
経済指標・金利差という理屈が存在する。

しかしミームコインは──
胴元が見えない。
クジラの動きも見えない。
価格が動く理由も見えない。
急落の理由すら見えない。

透明性で言えば、
パチンコ>競馬>FX>>>ミームコイン
このくらい差がある。

ミームは、
ギャンブルより読めず、
FXより不安定で、
競馬より不透明な市場だ。

初心者は「見えない手」で常に不利な状況へ追い込まれる。


◾️なぜ依存性が強いのか?

ここが最も危険なポイントだ。

ミームコインはギャンブルより依存しやすい。

スマホで24時間いつでも買える。
SNSでは煽りが無限に流れる。
人の成功例ばかりが目に入る。
一撃で10倍、100倍も起きる。
新しい銘柄が無限に出てくる。

そして──
最も危険なのは“たまたま勝ってしまった時”。

例えば、1万円が10万円になる。
9万円の儲けだ。
普通なら「運が良かった」と思うだろう。

だが構造を理解する人から見れば、
これは“運が悪い”とも言える。

人間は、一度大きな快感を手にすると、
「次はもっといける」
「今度は100万円になるかも」
と期待が膨らむ。

賭け金が増える。
判断力が鈍る。
深みにハマる。

これはギャンブル依存症の本質そのものだ。
負けるより、勝つ方が危険なのだ。

知識のある人でさえ、
勝ってしまえば抜け出せなくなるケースが多い。


◾️なぜ情報商材に利用されやすいのか?

理由は単純だ。

煽って人を集め、価格が上がったところで売り抜けるだけで儲かるから。

インフルエンサーが煽り、
人が殺到して価格が跳ね、
その瞬間に本人が売り抜け、
残された一般人が損をする。

この構図は日常的に起きている。

ミームコインが悪いのではなく、
構造が“悪用されやすい”。


◾️そして最後に──本当に大切な話

結局のところ、
短期間で楽して儲けようとすると、人は必ず弱くなる。

依存症のリスクは一気に高まる。
資産を溶かす可能性も跳ね上がる。

短期で儲かる方法は、短期で失う方法でもある。
むしろ失う確率のほうが圧倒的に高い。

長期でコツコツ育てる。
時間を味方にする。
これしか、自分の資産を増やす方法はない。

これは株でも、NISAでも、iDeCoでも、FXでも同じ。
短期でやればすべてギャンブル、
長期でやれば資産運用だ。

ビジネスでも同じだ。
アイデアを育て、努力を積み重ね、少しずつ価値が積み上がっていく。
それが本来の“増える”という営みだ。

ミームコインは、遊びと割り切るならまだいい。
だがその“遊び”ですら、
一度美味しい汁を吸うと抜けられない人が多い。
薬物のような性質すら持つ。

だからこそ、
構造を知り、距離を取り、守るべきものを守る姿勢
これが大切だ。


◾️最後に

さあ、そんなことも頭の片隅に置きながら、
今日も一日を大切に過ごそう。

お金は目的ではない。
人生のための道具だ。
お金を短期で増やそうとすると、短期で減ることの方が圧倒的に多い。
もし偶然増えたとしても、それは長期では“失う罠”になりやすい。

だからこそ、急がば回れ。
遠回りに見えて、結局それが一番の近道だ。

楽をしないこと。
楽を追い求めないこと。
その姿勢こそが未来を守る。

さあ今日も、大切な人と同じ空の下で。
心ひとつで、強く優しく生きていこう。

愛してるよ。
今日もありがとう。
バイバイ。


松永 修 – MUSICおさむ

松永 修|MUSICおさむ|国家公務員|キャリコン|作家・メディアクリエイター/音楽クリエイター(シンガーソングライター)|DTM作編曲

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