おはよう。今日は11月3日、秋晴れの祝日。
少し紅葉も色づき始めて、静かに季節の空気が進んでいくのを感じる。
そんな朝に、少しだけ世の中の空気を見てみようと思う。
テーマは――いま話題の株価について。
◾️日経平均、史上初の5万2000円台へ
10月31日、東京株式市場で日経平均株価(225種)が初めて5万2000円を突破した。
終値は5万2411円34銭(前日比+1085円)。この1カ月で7,000円を超える上昇だ。
なかでも、高市首相が成長の柱に掲げていたハイテク関連株が、特に強く買われた。
高市政権が掲げる積極財政やハイテク支援策への期待も大きい。
AI、半導体、製造業などに明るい材料が並び、市場全体に久しぶりの熱気が戻ってきた。
日本経済に対して、「もう一度動き出すのでは」という前向きな空気が漂っている。
◾️外交が市場に与える安心感
高市首相は10月下旬、韓国・米国・ASEANを立て続けに訪問した。
韓国では、首脳会談の冒頭に掲げられた太極旗へ一礼する姿が報じられ、「相手国を尊重する姿勢」として注目された。
トランプ大統領との会談では、経済・安全保障の協力を再確認し、「日米同盟を新しい形で発展させる」との発言もあった。
こうした連続した外交の安定感が、投資家心理を支えている。
政治や外交が安定すれば、企業活動が読みやすくなり、結果的に株価にも反映される。
経済の基盤は、やはり信頼だ。
◾️短期ではなく、流れを見る
相場は波のようなもの。短期の上昇には必ず揺り戻しがある。
焦って飛びつけば、高値をつかむことにもなる。
僕の見立てでは、今は短期間に上がりすぎたため、いったん25日移動平均線くらいまでは下がりそうだと思う。
日本を応援するという意味でも、日経平均(日経225)を買うのは「あり」だと思うけれど、今すぐ飛びつくより、一呼吸置いた方がいい。
投資に確実はないが、このあと少し下がったところで買えば、8割くらいの確率で、1年以内に10%高く売れるタイミングがくる――そんな気もしている。
ただし、僕はその“10%を取るため”には動かない。
◾️投資は、お金ではなく「距離」を整える行為
投資は、多くの人にとって差益を得るための手段だ。
けれど、それを短期的な目的にした瞬間、ほとんどの個人投資家は負ける。
相場は、焦った人の心を映す鏡のようなものだからだ。
投資は、余力資金で、忘れられるくらいの距離感でやるのがいい。
短期で儲けようとした時点で、心が相場に飲まれてしまう。
お金が欲しいという欲望を前面に出した瞬間、行動が負け心理に変わる。
お金は本来、「時間」や「体験」や「人とのつながり」といった、
お金では買えないものを得るためのきっかけにすぎない。
その性質を履き違えると、判断がブレ、心まで数字に支配される。
だから僕は、お金そのものを追わない。
投資も仕事も、お金をツールとして扱う側に立つ。
お金に使われるか、お金を使いこなすか。
その違いが、豊かさの本質を分けると思っている。
◾️情報に敏感でありながら、流されない
ニュースやSNSでは、株価の動きが毎日のように流れる。
けれど「知ったときにはもう遅い」というのが現実だ。
だからこそ、情報に敏感であっても、流されない強さが必要だと思う。
経済も株価も、結局は人の心の集まり。
焦る人が増えれば上がり、落ち着く人が増えれば安定する。
数字の背後にある人の心理を感じること。
それが市場を見るということだと思う。
何度も言うけど――お金はツールだ。
有限の命の時間を、いかに効率化し、その中でどれだけ豊かな価値や体験を得られるか。
お金はそのための手段のひとつにすぎない。
そんなお金のために、時間や自分の精神的安定を失えば、それは損失だ。
でも、時間を大切にして使えば、お金は自然とついてくる。
それが、長く失敗と経験を重ねて気づいた真理だと思う。
さて、今日もそんなことを考えながら、穏やかに過ごそう。
家族の顔を思い浮かべ、心の中で一人ずつ名前を呼ぶ。
みんな、愛してる。一人ひとり。全員。
同じ空の下で、心はひとつ。
さあ、今日も豊かにいこう。バイバイ。
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