おはよう。今日は、自分の音楽の原点の話をする。
◾️レコードの中の人だった二人
最近、甲本ヒロトと真島昌利の映像を見た。
THE BLUE HEARTS、THE HIGH-LOWS、ザ・クロマニヨンズ。
TikTokとかインスタで流れてきたやつ。過去の若い頃のインタビューもあれば、今の年齢での落ち着いたインタビューもある。
正直に言うと、俺にとってこの二人はずっと「レコードの中の人」だった。
だから、喋ってる映像を見ること自体が新鮮だったし、むしろ初めて見たレベルだった。
でも不思議と、世界観は全然崩れない。
やっぱりそのまま、かっこいい。
若い頃のとんがってる感じも面白いし、
今の言葉も、すごく深くて独特で、ああこの人たちはこういう人たちなんだなって、やっと立体的に理解できた感じがした。
◾️憧れから、理解へ、そして距離感
昔は、全部がかっこよかった。
理由なんていらなかった。ただただ憧れだった。
でも今は違う。
冷静に見れる自分がいる。
この人たちはこういう特性で、こういう価値観で、こういう感覚で生きてきた人たちなんだなって。
だからこそ、ここまで上り詰めたんだなとも思える。
すごいなと思うのと同時に、
やみくもに憧れる感じはなくなった。
でも、当時かっこよかった理由は、ちゃんとわかる。
その両方がある。
◾️ブルーハーツと、自分の青春
俺がブルーハーツに出会ったのは高校1年。
友達に教えてもらって、そこから一気にハマった。
全部のアルバムをコンプリートした。
初めてエレキギターを買って練習したのもブルーハーツ。
ハーモニカを買って、初めて人前で吹いたのもブルーハーツ。
ソニーのカセットウォークマンで、授業中にうつ伏せになって、イヤホンでずっと聴いてた。
カセットが擦り切れるまで。授業をサボって、音楽に逃げて、音楽に浸ってた。
完全に青春だった。でも当時は、ヒロトがどうとか、マーシーがどうとかじゃなかった。
ただ曲と雰囲気が好きだった。
◾️ゴイステやハイスタも通ったけど
その後、ゴーイングステディ、ハイスタンダード、いわゆる青春パンクもたくさん聴いた。
でもやっぱり根っこは同じだった。
歌詞でもメロディーでもなくて、その奥にある「言葉にならない何か」。
熱さ、寂しさ、切なさ、爆発しそうな感情。
青春のどうしようもなさ。それをコピーする感覚。
それが好きだったし、それをやりたかった。
◾️完璧じゃなく、感情のコピー
インタビューを見て、はっきりした。
この人たちは、最初からわかってた。
音楽は、完璧な音を作ることじゃない。
何回もテイクを重ねることじゃない。
「その瞬間の心をコピーすること」
一発で、感情をそのまま録る。
だから、響く。
ヒロトの優しさも、マーシーの胸がグーッとなる感じも、
あれは技術じゃない。もちろん、技術もある。でも、一番大切なのを握りしめている。
声の出し方とか抑揚とか、そういう軽い話じゃない。
感情が、心が、気持ちが、全部を操作してる。
イメージしてるもの、出そうとしてる心、
そのまま出してるだけ。
それを徹底してる。
◾️カラオケで覚えた「感情のコピー」
僕は、歌が上手いタイプじゃない。
でも、感情を乗せて歌うのは得意だった。
ブルーハーツを毎日歌ってたから、
あの「言葉にできないテンション」をコピーできるようになった。
それが楽しくて、音楽を続けた。
アコギもエレキも、
カラオケじゃなくても歌いたいから始めた。
◾️オリジナルでぶつかった壁
でも、自分の曲になると難しかった。
同じように感情を乗せることが、なかなかできなかった。
でもある時期から、本当に感情を乗せて歌えるようになった。
涙を流しながら歌ったこともある。
下手でも、そのときはちゃんと伝わった。
伝わったしファンもついたし、自分でも楽しかった。
でもそのあと、
完璧を求め始めた。
技術、音程、ミックス、バランス。
全部整えようとした。
そしたら、逆に響かなくなった。
◾️「We Love Family」でやったこと
今回の「We Love Family」は、そこへのリベンジだった。
一発撮りを意識した。
作った直後の、あの温かい状態のまま録る。
ノリ、雰囲気、テンション、そのまま。
完璧じゃなくていい。
結果、やっぱり良かった。
綺麗に整えたものより、荒くても、感情が乗ってる方がいい。
AIの文章が響かないのと同じ。
整ってるだけじゃダメなんだ。
◾️ブルーハーツが一番好きな理由
ハイロウズもクロマニヨンズも大好きだ。
でもやっぱり、ブルーハーツが一番好き。
あの頃の荒々しさ、幼さ、生々しさ。
あれはもう、今は出せないものだと思う。
でもそれは、
彼らだけじゃなくて、自分の年齢も関係してる。
高校生だった自分と、
30歳くらいの彼らとの化学反応。
だから特別なんだと思う。
◾️原点に帰るということ
結局、これ。原点に帰ろう、っていう話。
これは誰かに教える音楽理論じゃない。
これは僕自身の話。
松永修、MUSICおさむとしての音楽。
歌詞でも、メロディーでもない。
それを超えた何か。
感情、心、気持ちのコピー。
テンションの再現。
爆発する何か。それができることが、自分の強みだった。
それをわかってるのは、自分だけだった。
評価されなくても、信じて続けてきた。
それを忘れたら、意味がない。
そしてそれを思い出させてくれたのが、
ヒロトであり、マーシーだった。
さあ、今日も何気ない日常が始まる。
家族のことを思い、仕事をこなして、
その中で少しだけ、自分の楽しみを考えていく。
感謝と愛を胸に。家族よ、子どもたちよ、愛してる。
音楽よ、ありがとう。
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