おはよう。今日は、動画制作の話だ。AIを使った動画制作の話。
例えば、3,4分のミュージックビデオを作るとしよう。
さあ、あなたならどうする?
これまで僕もたくさんのミュージックビデオを作ってきた。撮影して、編集ソフトでカットして、モーションで効果をつけて。あるいは、一枚一枚絵を描いて、3000枚、4000枚と積み重ねてパラパラ漫画を作ったこともある。あの作業は本当に大変だった。でも、その分、完成したときの喜びは大きかった。
でも今は違う。
AIという選択肢がある。今日は、ChatGPTの動画生成機能「Sora」と、編集ソフト「Final Cut Pro」を使って、ミュージックビデオを作る方法を、できるだけシンプルに、ひとつの具体例として紹介していく。
◾️AIでMVを作る時代が来たという話
まず大前提として、AIで動画を作るといっても、「一発で2分の完成映像が出てくる」というものではない。どちらかというと、「短いクリップをたくさん作って、それをつなぐ」という発想になる。
これは、昔の映像制作と本質は同じだ。違うのは、“素材を作る方法”だけ。
カメラで撮るのか、手で描くのか、AIで生成するのか。ここが変わっただけで、構造は同じ。
だからこそ、AI動画制作も怖がる必要はない。やることは、意外とシンプルだ。
◾️今回使うツール
今回の構成はこれ。
・ChatGPT(Sora):動画素材の生成
・Final Cut Pro:編集、音楽との同期
・(必要に応じて)他の動画・画像素材
もちろん、Premiere Proでもいいし、他のAIでもいい。ただ今回は「Sora+Final Cut」という一つのわかりやすい例でいく。
◾️まず最初にやること「完成イメージを決める」
いきなり動画を作り始めない。ここが一番大事。
まず考えるのはこれ。
・どんな世界観か(リアル?手描き?かわいい?)
・どんなストーリーか
・どんなテンポか(ゆったり?リズミカル?)
例えば、「白い紙に鉛筆で描いたような、子どもの落書き風の世界。家族が一人ずつ増えていって、最後はみんなで歌う。」ここまで決めるだけで、制作の9割は勝ち。
◾️参考素材は“めちゃくちゃ重要”
次にやるのが、参考素材を用意すること。
・自分で過去に作った動画
・自分で描いた絵
・ネットで見つけた雰囲気の近い作品
特に強いのは、「自分の過去作品」。これはもう、そのまま方向性の答えだから。
Soraは画像や動画を参考にできるので、「こういう感じにしたい」という素材があるだけで、精度が一気に上がる。
◾️2分のMVは“分割して作る”
ここが実務の核心。
2分の動画は、一気に作らない。10〜15秒のカットに分ける。
例えばこんな感じ。
・導入(10秒)
・主人公登場(10秒)
・家族が増えていく(15秒)
・サビで全員集合(15秒)
・ラスト(10秒)
これを積み上げる。この考え方を持つだけで、難易度が一気に下がる。
◾️Soraで動画を生成する
ここで初めてSoraを使う。
ポイントはひとつ。「毎回、同じ絵柄の説明を書く」
例えば、手描き風、鉛筆の線、子どもの落書き、白背景、シンプル、リズムに合わせて揺れる。こういった“絵柄の共通部分”は毎回入れる。ここをサボると、カットごとに別の作品になる。
そして、そこに「今回の動き」を足す。父が登場する、母が横から現れる、子どもが増える、鳥が飛んでくる。この2層構造で指示する。
◾️動きはシンプルにする
ここで欲張らない。
左右に揺れる、手を振る、ジャンプする、増えていく。このくらいでいい。
むしろシンプルな方が、「統一感」が出る。
◾️Final Cut Proで編集する
素材が揃ったら、編集に入る。
やることは3つだけ。
① 曲をタイムラインに置く
② 動画クリップを並べる
③ ビートに合わせて長さを調整する
ここで初めて“MVになる”。
Soraは素材を作る場所。Final Cutは作品にする場所。この役割分担がすごく大事。
◾️足りない部分はまたSoraに戻る
やってみると必ずこうなる。
「ここ、あと3秒欲しいな」
「この流れ、もう1カット欲しいな」
その時は、またSoraで追加生成する。この“行ったり来たり”が、今の制作スタイル。
◾️一番大事な考え方
ここまで読んでくれたら分かると思う。
AI動画制作って、魔法じゃない。でも、めちゃくちゃ強い道具だ。
昔なら、撮影準備、機材、人員、時間、編集、全部必要だった。あるいは、3000枚の手描き、何ヶ月もの作業。
それが今はどうか。
「イメージ」さえあれば、1日〜2日で形になる。これは本当に大きい。
◾️まとめ
さあ、今日の話をまとめる。
・まずイメージを決める
・参考素材を用意する
・動画を短いカットに分ける
・Soraで素材を作る
・Final Cutでつなぐ
・足りなければまた作る
これだけ。
たったこれだけで、ミュージックビデオが作れる時代になった。
◾️最後に
いい曲ができた。いい作品ができた。
そのときに、それを「どう伝えるか」。
今の時代、視覚的な表現があるだけで、届き方はまるで変わる。そしてそれが、もう誰でもできるところまで来ている。
昔なら何ヶ月もかかっていたことが、今は1日、2日でできる。
知らないのは、もったいない。やらないのは、もっともったいない。
さあ、こういう時代をちゃんと掴んで、自分の表現をどんどん広げていこう。
愛と感謝を胸に。バイバイ。
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