おはよう。今日は11月23日。僕にとっては、少し特別な記念日。昨日も最高の家族との一日だったし、その余韻を胸に、今日も特別な一日にしたい。
さあ今日はね、実家とか持ち家とか、家という場所そのものにまつわる文化の話をしたい。空き家問題、実家をどう守るか、いつ手放すか、誰のために家はあるのか──そんなこと。
僕には“実家”があるという事実
僕には実家がある。親が住んで、守ってくれている。その家は、盆や正月にみんなが集まれる場所で、どこか懐かしい匂いがする場所だ。団地、部屋、廊下、庭。子どもの頃の景色、兄弟の声、父と母の姿、当時飼っていたペットの足音。学校への通学路、友達が遊びに来ていた部屋。ギターを弾いていた匂い、勉強した空気、窓から眺めた街の光。あの時の全部が、その家には積もっている。
あれはね、僕の人格の一部をつくった“原点”だ。
でも、どれも今は、美しい思い出として心の中にしっかり残ってる。
親が用意してくれた、素敵な環境にほんとうに感謝したい。
親が“これからの暮らし”を思案し始めた
親も高齢になってきた。体調の変化や将来の生活のしやすさを考えた時に、この家をこれからどうしていくか──そのことを最近よく思案している。住み慣れた家を守るのか、それとももっと平地で、スーパーや病院に歩いて行けるような場所に移るのか。心が揺れている。迷っている。そんな感じだ。
僕自身、どこかで“実家は守ってほしい”という気持ちを親に預けていたところがあった。無意識のうちにプレッシャーにしてしまっていたのかもしれない。それに気づいた時、申し訳なさと感謝が同時に湧いてきた。親は親の人生を自分の足で歩いてきたんだから、これからの暮らし方を思案するのは当然だし、僕はその気持ちに寄り添っていくべきなんだと思った。
“実家を守る文化”という日本の長い歴史
昭和の頃は、家は「守るもの」だった。長男が継ぐ、親の家を引き継ぐ、土地も墓も守る。家という単位そのものが、家族の中心だった。でも平成〜令和を経て、社会は柔らかくほどけ始めた。核家族化、転勤、働き方の多様化、都市部への移動、離婚再婚も当たり前になり、多様な生き方が生まれた。
その結果、「実家は残っているけど、誰も住まない」という空き家問題が全国に広がった。
親が亡くなってからの整理は本当にしんどい。膨大な遺品、兄弟との調整、手続き、相続、売却、固定資産税。どれも心を削られるし、とにかく時間もかかる。誰も悪くないのに、みんなが苦しくなる構造だ。
だからこそ、“親が生きているうちに考える”ことの意味
僕は今回、親が家について思案し始めた姿を見て、最初はすごく寂しかったが、徐々に、これはとても良いことだと感じた。実家を愛していないわけではない。むしろ大切だからこそ、親が元気なうちに、自分の意志で考え、選び、未来の暮らしに心を向けられている。そのほうが、子どもとしても何より安心だし、寄り添いやすい。
実家がなくなる寂しさよりも、親の人生が軽やかになる喜びのほうが、僕はずっと大きい。
今度は僕らが“親の立場”になる番でもある
僕らもいま持ち家に住み、子どもたちにとっての“実家”を用意している立場でもあるだろう。つまり、親の世代として家を守る側だ。時間は巡っていく。じゅんぐりじゅんぐり、役割が入れ替わっていく。親が歳を重ね、家との向き合い方を考えたように、今度は僕自身が、いつか子どもたちに同じ問いを投げかけられる側の人間になる。
子どもたちに負担をかけないように。寂しさだけを残さないように。
そして、心がスムーズに移り変われるような“出口”や“撤退戦”を、自分の代でちゃんと考えてあげたい。
実家を守ることは尊い。でも、守るために誰かが犠牲になる必要はない。
これからの時代は、家も人生もアップデートしていくことが自然なんだと思う。親として、僕は子どもたちに“しがらみ”ではなく、あたたかい記憶だけを残す生き方を選びたい。
この記事が届いてほしい人
・実家に強い思い入れを持つ子ども世代
・「本当はもっと便利な場所に住みたい」と思いながらも踏み出せず、山の上や郊外の家を守り続けてきた高齢の親世代
家は神聖なものでも、縛りつけるものでもない。
そこは“人が暮らす場所”であって、その時代の暮らしに合わせていい。
守るか、変えるかは、その時の親の気持ちで決めていい。
◾️最後に
さて、今日もそんなことを考えながら、特別な一日を重ねていこう。昨日の余韻を力に変えて、今日の力にして、明日の力につないでいく。大切な思い、愛情を抱きしめながら、一つひとつ積み重ねていこう。みんなの愛情、絆。目を瞑れば、あの温かさが溢れてくる。あの頃の父と母、兄弟の姿、庭で遊んだ音、家の匂い。その全部が、僕の背中を押してくれる。
そこに“その場所”がもう残っていなくても、たくさんの写真と、心の中の景色がしっかり残っている。思い出そうと思えば、あの家だけじゃない。僕らは長い人生の中で、いろんな町で、いろんな部屋で、いろんな時間に、たくさんの“思い出の場所”をつくってきた。一つの場所にこだわらなくていい。これまでの全部を、心の中にそっと収めていけばいい。
すべての思い出を抱きしめて。
さあ、みんなで歌を歌い、心の中で音を奏でて、ともに人生を楽しもう。
いつもどんなときも同じ空の下。心はとなりにいるよ。
愛してる。バイバイ。
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