おはよう。今日もいい天気。春は多くの人にとって節目の日。新たな門出を、心から祝福したい。
この季節は、入園、入学、進級、就職、復職、異動、クラス替え、新天地。別れと新生活との出会い。それぞれが、それぞれの新しい環境で、バクバク、ドキドキ、ソワソワ――不安と期待を抱えながら、一生懸命に生きている。
健やかに、のびのびと、新しい生活を歩んでほしい。今日もそんな特別な一日が胸に刻まれるだろう。
ふと、目を閉じて、かつて懐かしの校歌を歌う。春風に乗って、懐かしい景色が目の前に広がる。あの頃の青春が、今は世代を超えて引き継がれていく。その姿に心が震える。スクスクと大きくなっていく背中をみて、ああ、自分も年を取ったんだなと、時の流れにしみじみと気づかされる。
時は刻々と流れていく。どんな時も一秒一秒を刻み続ける。人間もまた、生命体として細胞の半減期を持ち、個性や環境に応じて、それぞれの寿命を生きていく。
そんな中で、人間は感情を持ち、記憶を持ち、愛を交わす。出会いと別れを繰り返しながら、それぞれの人生のドラマを紡いでいく。命は儚い。でも、その儚さの中にこそ意味を見出し、限られた時間だからこそ、一瞬一瞬に価値を込めようとする。
青春は、眩しいほどに輝いている。白飛びするほどの光の中で、僕たちは夢を見つけ、自分を試し、走り抜けようとしている。
その姿は、儚くも尊く、美しい。
僕らはいつも自分ひとりじゃない。今この瞬間にも、同じような想いを抱えて、すぐそばで頑張っている人がいる。顔に出さず、心の中で静かに踏ん張っている人がたくさんいる。不安になったら、自分の中に籠もらず、少しだけ周りを見渡してみてほしい。過去にも、今にも、同じ経験をしている人が、必ずいる。
だから、大丈夫。
さあ、今日も一日、心を込めて過ごそう。家族の成長と笑顔を見ると、自然と心が満たされる。僕は今、43歳。育てつつ、見守る割合も増えてきた。人生のバトンをつないでいく責任を担う世代になった。
今、未来を生きる子どもたちへ、背中で語り、資源を手渡し、あたたかな環境の中で、すくすくと育ってほしい。触れ合えること、言葉を交わせること。そのどれもが尊い。
どんな時も、心はいつも隣にある。
ここまでの成長と、生きてきた軌跡、そしてその笑顔に――おめでとう!そして、ありがとう。
今日も、明日も、明後日も、愛してる。
いつも、僕らの心はひとつだ。