✍️響きを掴み、前へ進む

おはよう。今日は少し曇りがちだけれど、春の空気が心地いい。昨夜は暑いような寒いような、不思議な夜だった。布団から足を出しては、ひんやりとした空気を感じ、また少しすると寒くなって布団に戻す。そんなことを繰り返しながらも、寝苦しさはなく、むしろ心地よかった。やっぱり春は最高だ。

昨日は職場で、今週末の国家資格試験に向けた口頭試問と実技のロールプレイを行った。事前に理論を整理し、しっかり頭に定着させていたおかげで、実践でも落ち着いて再現できた。客観的な評価も上々で、自分としても手応えを感じる内容だった。この感覚のまま本番に挑めば、きっと良い結果につながるだろう。

ただ、今回の学びは試験のためだけではない。日常や仕事、人生全般に活かせる知識と経験が詰まっている。ただの理論の暗記ではなく、柔軟にアプローチを考え、状況に応じた適切な手段を選べる力が身についた。経験や直感だけに頼るのではなく、過去の知見を取り入れ、それを自分のものとして実践できるようになったことは、大きな成長だと思う。

そんなことを考えながら、今日も試験の準備と年度末の業務に取り組む。

合間にはボイストレーニングも続けた。仕事の合間やジョギング中、通勤中に好きな曲を歌いながら、自分の声の感覚を確かめる。一昨日のボイトレでのフィードバックを受け、ある大きな気づきがあった。それがきっかけで、点在していた知識や感覚が一つにまとまり、長く掴みきれなかった部分がようやく明確になった。

「響きのある声」の正体が、やっとわかった。口腔の響きを中心に、正しい鼻腔共鳴を最大化することがまず絶対条件。そして、舌根を下げて咽頭共鳴を響かせる。その響きをすべての母音や音程で維持するために、表情筋や口の形を適切に調整する。喉や顎、舌に余計な力を入れず、脱力した状態で発声する。そのためには、肩を開き、息の制御を喉ではなく横隔膜で行う意識が大切になる。

どんな母音や子音、どんな音程でも響きを維持すること。それを意識することで、圧倒的に楽に発声でき、聞く側にも自然で無理のない声として伝わる。高音になるほど響きを失いやすく、喉に力が入りがちだが、共鳴ポイントを上へシフトさせながら響きを途切れさせないようにする。

最大の収穫は、「響きの正しい感覚」を耳でしっかりと認識できたこと。人間は、一つ確信を持てる感覚や音を得ると、それをもとに自己探索し、再現できるようになる。その手応えを得たことで、すべての母音・音程での発声が一気に研ぎ澄まされていく。

あとはこの感覚を体に染み込ませるだけ。すべての発声にこの響きを適用し、無意識に再現できるようにする。そのうえで、ようやく歌唱の表現技法にフォーカスしていく。高音ではより強く、低音ではより柔らかく。ダイナミクスを意識し、歌の世界観を作り上げていく。ビブラートやフェイク、しゃくり、フォールといった技法も、すべてはこの基礎があってこそ活きるもの。これからもさらにこの感覚を磨き、どんな状況でも安定した響きを保てるようにしていく。そして、歌を「表現する」ステージを楽しむ。

音楽制作も忘れてはいない。最近は歌の練習や資格取得の受験勉強に集中しているぶん、弾き語りや楽曲制作が少し後回しになっている。それでも、「43歳のうちに楽曲制作を終える」という目標は変わらない。ギリギリのペースかもしれないが、確実に前進はしている。一曲一曲、丁寧に作り上げていけばいい。

ギターについても、やはり「弾きながら歌う」時間が最高に楽しい。歌にフォーカスして鍛錬がひと段落したら、次はこの「弾きながら歌う」ことにも改めてフォーカスしたい。今後は客観的なフィードバックを得ながら、ギターののスキルも高めていく。長い目で見て、一歩ずつ、確実に前へ進んでいこう。

ふと、春の香りが漂ってきた。甘く、柔らかく、どこか懐かしい香り。遠い記憶を呼び起こし、大切な家族の笑顔が浮かぶ。みんな、それぞれの場所で、一生懸命に生きている。そう思うだけで、心が温かくなる。元気でいてくれること、それだけで十分幸せだ。今も確かに繋がっている絆を感じながら、今日も一歩、前へ。今日もありがとう。またね!

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