おはよう。冬の空気が頬をかすめる朝。今日は少し寒いけれど、例年に比べれば十分あたたかい。最近は特に暖かい日が続いていたから、余計に寒く感じるのかもしれない。霜も降りていないし、冬のわりには過ごしやすい。それでも昨日はジョギング中に雪がぱらついて、久しぶりに冬らしい感覚を味わえた。
昨日、ジョハリの窓について考えた。人からは見えているのに、自分では気づけない盲点がある。これは大学時代、アイデンティティを探していたときに出会った理論だ。自分では見えない部分を他者が指摘してくれる。でも、人は普通、気まずいことをわざわざ指摘してはくれない。だからこそ、歌やスポーツの指導のように、率直なフィードバックを受ける環境は貴重なのだ。
大人になると、こうした機会は格段に減る。だから、相談相手を通してでも定期的にフィードバックを受けることが大切だ。そうすれば、自分ひとりで何年も気づけなかったことが、一日で分かることもある。それは本当に価値のある投資だと思う。
昨日、自分の歌について客観的な視点から気づいたことがある。それは、学生時代にスポーツをしていたときと同じ壁にぶつかっているということだった。サッカーやバレーボールをやっていた頃、ある程度のセンスはあったものの、最後の壁を越えられなかった。そして今、歌でも同じ課題を抱えている。最大の問題は「力み」だった。
上手なスポーツ選手は、必要な時にだけ最適な力を入れる。でも、無意識のうちに変な癖がつくと、「力を抜こう」と意識しても、逆に力んでしまうことがある。これはとても厄介だ。ミックスボイス、ビブラート、しゃくり、フォール、裏声など、さまざまな技術は身についているはずなのに、力みがすべての動きを制限し、ボトルネックになってしまう。
僕の場合、力みが原因で喉仏が上がり、喉が閉まり、響きが失われる。舌の力みは発音にも影響し、口腔が狭まり、さらに咽喉の動きも制限される。結果としてビブラートが難しくなり、高音がスムーズに出なくなる。声の抜けも悪くなり、本来の響きを失ってしまう。
ただし、意識して力を抜こうとしても、それ自体がプレッシャーになり、余計に力んでしまうことがある。だからこそ、矯正的・強制的に力を抜く方法を体得する必要がある。特に、ライブやレコーディングのような緊張感のある場面では、心理的プレッシャーが加わり、さらに力んでしまうことが多い。「意識しなくても力が抜ける状態」を作ることが必要だ。これはスポーツでも同じで、最後のインパクトの瞬間だけ最適に力を入れ、それ以外は脱力するのが理想のフォームだ。歌でも、必要な時にだけ適切な力を入れ、それ以外は脱力することが大切だ。
これは人生にも通じる。何かを成功させようと意気込むほど、脳がガチガチになり、かえって失敗しやすくなる。大切なのは、普段の努力と本番の切り替えだ。練習では徹底的に鍛錬し、本番では「積み重ねた自分を信じ、余計なことは考えずに挑む」。そうすることで、身につけたものが自然と発揮される。スポーツでも、歌でも、仕事でも、人生のあらゆる場面でこの原則は変わらない。
だからこそ、強制的に力を抜くためのエクササイズやルーティンを、自分なりに作っておくといい。歌であれば、リラックスするための発声練習や、身体をほぐすストレッチ、呼吸のコントロール。スポーツなら、ウォームアップやルーティン動作で余計な緊張を取り除く。仕事でも、プレゼン前に深呼吸をしたり、あえて何も考えずに流れに身を任せる瞬間を持ったりする。自分の力を最大限に発揮するには、普段の努力に加えて、「いかに力を抜くか」を意識的に習慣づけることが大切だ。
昨日はこのことを一日中考えていた。今日もこのテーマを意識しながら、仕事にも、勉強にも、生活にも活かしていきたい。力みを抜くことは、ただリラックスすることではない。それは、自分の持つ力を最大限に引き出すための技術なのだ。だからこそ、意識だけでなく、日々のルーティンや体の使い方から変えていく。
1月が終わり、明日から2月。新しい月が始まる。今日もまた一歩前進しながら、余計な力を抜いて、最高の自分を発揮していこう。
ではまたね。今日もありがとう。
毎日、凄いなあ。仕事、作詞、作曲、ブログ、育児、そしていろんな事深く考えてそれを実行して。疲れる事もあるだろう。たまには気を抜いてね
ありがとう!つい詰め込みがちだけど、息抜きもしながら楽しんでいるよ!