✍️響きの探求と喉の奥にある豊かな人

おはよ。今日は雪がかなり積もっている。今日は仕事が休みで本当によかった。家の前で雪だるまでも作ろうかな。午前中はゆっくりして、午後は散髪へ。だいたい三ヶ月に一回、髪を切りに行く。髪を切ってパーマをかけて、顔を剃ってもらう、男の理髪店のフルコースだ。もう九年くらい通っているお気に入りの店で、行けばだいたい五時間コース。ずーっと話をして、アニメを見て、むちゃくちゃ楽しい。

すごく話が合う、五つ上の先輩の理容師さんで、プライベートな話や他愛ないことを語り合うのが楽しい。少し話が落ち着いてきたら、おすすめのアニメをたくさん見せてくれる。本当に居心地のいい時間だ。

ただ、一つだけ困ることがある。とにかく寒いのだ。夏でも冬でも冷房がガンガン効いていて、髪を切った後はだいたい風邪をひきそうになる。もう分かっているので、夏でも冬でもスパッツを履き、薄手の長袖や長ズボンを重ねて防寒対策はバッチリ。今日みたいな冬はスキーウェアを着て行きたいぐらいだ。どんなに着こんでも、5、6時間も冷えた店内に座っていると、寒さがじわじわと染み込んでくる。

「寒いから暖房いれてよ!」って言うと、「俺は暑いんだよ」って返される。お客様ファーストではない(笑)。でも、そんな理髪店が大好きで、僕の2、3ヶ月に一度の大切な楽しみになっている。

今日は午後には雪が少し収まって、路面が溶けてくれるといいな。じゃないと、髪を切りに行くことすら危険な冒険になってしまう。でも、そんな不便さも含めて、今日という日が少しだけ特別に感じられる。

昨日もボイストレーニングに励んだ。新しい気づきがあって、毎日新たな扉がひとつ開くような感覚だ。高音のハイC(C5)の音を、すべての母音「あ・い・う・え・お」で安定してミドルボイスで安定的に出せるように日々鍛錬してるんだけど、人間の喉もスポーツと同じで、いきなり全力を出すわけにはいかない。寝起きに全力ダッシュしたら速く走れないし、怪我をしてしまう。普段の会話で喉を使っているからといって、高い声を出すための筋肉が準備できているわけじゃない。

だから、高音域に挑戦する前に、喉を目覚めさせるウォーミングアップを導入することにした。まずは腹式呼吸で横隔膜にアプローチ。スタッカートで息を遠くに飛ばすようにして、横隔膜の筋肉を繰り返し使い、しっかりとした支えを作りつつ温める。

次に声帯の閉鎖感覚を養うエクササイズ。エッジボイスを使って声帯をピタッと閉じる感覚を取り戻す。力を入れすぎず、でもしっかりと声帯が振動しているのを感じることが大切だ。

次は基本フォームの確認。首の姿勢を正し、軟口蓋を上げて口腔の奥に広がりを持たせる。舌や顎に余計な力が入らないように気をつけながら、リップロールで空気の流れを意識する。このリップロールは、輪状甲状筋のエクササイズに最適だ。

喉仏のコントロールも重要だ。「ウ」の口の形で「ギ」と発声すると、喉仏が自然に上下する。この動きを繰り返すことで、喉の筋肉が柔軟になる。逆に、喉仏を上げるトレーニングもする。つばを飲み込むように喉仏をグッと上げ、「ネイネイ」と志村けんさんのバカ殿みたいな声を出すと、普段使わない筋肉が目覚めていく。そして、上げすぎた喉仏をナチュラルな位置に戻すために「ウィーウィー」と発声してバランスを整える。

このウォーミングアップを終えたら、いよいよ本番。限界領域のミドルボイスに挑戦する。高音域で安定して声を出すためには、母音ごとに口の形を微調整することが大切だ。

「あ」は少し「お」を混ぜることで自然な響きと開放感が生まれる。「い」は「う」を混ぜることで鋭すぎる音を和らげ、丸みのある音になる。「う」は「お」を少し加えて、詰まった感覚を解消し、抜けの良い音にする。「え」は「あ」と「お」をミックスすることで、より滑らかで明るい響きになる。「お」は少しだけ「あ」を混ぜて、暗くなりがちな音に明るさを加える。

この工夫で、ハイCの音も、少しずつ楽に出せるようになる。力みがなくなれば、あとは声を遊ばせるだけ。しゃくりやビブラート、フォールといったテクニックも自然と馴染んでいく。ウィスパーボイスやエッジボイス、長年培ってきた表現力を自由に舞わせることができるのが何より楽しい。

結局、歌の課題は自分自身の体と向き合うこと。自分の課題を知り、他者からのフィードバックを受け入れること。ジョハリの窓でいう「盲点」に気づくことが成長の一歩。でも、それだけじゃ足りない。ひたすら練習して、失敗して、試行錯誤して、自分の体で覚えることが何よりも大事だ。

知識だけじゃ歌は上手くならない。理論だけでも心は響かない。とにかくやってみること。そして、毎日続けること。そんな日々を重ねて、僕は少しずつ自分の声と仲良くなっている。

今日は、少しギターも触れたらいいな。楽曲制作も、ワンフレーズでもいいからレコーディングできたら嬉しい。試験勉強も順調だから、合間にYouTubeで一問一答したり、学術論文のフレーズを頭の中で反復したり、面接対策のロールプレイングを脳内でやってみたり。「ながら学習」も、案外楽しいものだ。

今日も雪が降っているけど、心は晴れやか。遠く離れていても、僕たちは同じ空の下で繋がっている。みんなが笑っていてくれたら、それだけで僕は幸せだ。泣いていてもいい。笑っていてもいい。どんな感情も、僕らが一生懸命生きている証だ。またね。バイバイ。今日もありがとう。あいしてる。

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