✍️自由と限界、その先へ

おはよう。今日は雪の交通渋滞のせいで遅刻しそうだ。積もった雪の上を滑らないように、小走りで駅へと急ぐ。今ならまだギリギリ間に合うかもしれない。すべては公共交通機関の乗り継ぎ次第。果たして間に合うのか、遅刻か──まだ望みはある。

そんな焦る気持ちとは裏腹に、目の前には一面の雪景色が広がっている。純白の雪が街を包み、そこへ黄金色の朝日が射し込み、輝く世界を作り出している。この光景を見ると、冬の寒さすら美しく思える。この分なら、昼までには溶けてくれそうだ。

昨日もまた、高音域のボイストレーニングに没頭した。最近はこの発声練習にハマりすぎて、ほとんど実際の歌を歌っていない。でも、それでいい。今やっているのは、単なる練習ではなく「歌唱力の土台を作る作業」だから。過去の曲も、これから出会う曲も、これから生み出す曲も──すべてに通じる共通のスキルを身につけるために、今は基礎に徹する。これまでの実力で練習しても、新しい曲に挑んでも、大きな進歩は見込めない。だからこそ、徹底的に基礎を鍛え、どんな曲でも安定した高音が出せるようになることが最優先。

今、僕は誰にも急かされず、誰にも縛られず、自由に活動できる。このメリットを生かし、徹底的に自分の思う方向へ進化させたり、研究したりできるのが楽しい。まさに、チクセントミハイが提唱する「フロー状態」。セリグマンのポジティブ心理学における「エンゲージメント」そのものだ。音楽は僕にとって、時間を忘れるほど没頭できるもの。短期的な快楽とは違い、心が満たされ、深くのめり込む感覚がある。この「没入できる時間」を持てることこそが、僕の人生にとって何よりも価値がある。

昨日は高音のラ♯(A#)とシ(B)に挑戦した。これらの音域には届くものの、喉や舌、顎に余計な力を入れず、すべての母音・子音を連続的にスムーズに出せるようには、まだなっていない。今練習している課題曲は、A#やBを安定して出せることが必須。力を込めてギリギリ出せても意味がない。自然に、楽に、どんな音でも安定して響かせることが大切だ。だからこそ、ただ漫然と練習するのではなく、自分の限界値で戦う。ギリギリのラインで挑むからこそ、成長が目に見える。一つできたときの感覚、一つできなくなったときの違和感──すべてが手に取るようにわかる。余裕のある範囲で練習していては、こうした感覚は得られない。限界の先にある「できた!」という瞬間。この手応えこそが、僕にとっての最高の喜びだ。

昨日もそんな感覚とともに、自分のオリジナル曲「ロケットコード」のレコーディングを進めた。たった4小節、ワンフレーズ。それでも確実に前へ進んでいる。この積み重ねが、やがて大きな形になると信じている。

音楽と並行して、国家資格の勉強も順調だ。昨日は論述試験と口頭試験の対策を始め、実際に過去問を解いてみた。改めて思った。文章を書くことは、僕の得意分野だ。逐語録のような長文を読み、要点をまとめて論述する作業。スムーズに思考が働き、言葉が次々と浮かんでくる。迷うことなく、すらすらと書ける。模範解答を見ても、自分の考えと大きなズレはない。むしろ「僕のほうがセンスがあるんじゃないか?」と思うことさえある。ただ、試験で得点につなげるには、適切な言い回しや締めの表現など、公式的なテクニックも重要だ。そこはしっかり研究し、身につけていこう。

しかし、一つ課題がある。手書きが圧倒的に苦手だ。普段はタイピングばかりしているため、シャープペンシルで書くと誤字脱字が多い。焦ると漢字を間違えたり、書き急いで読みにくくなったりする。だが、試験で必要な漢字や表現はある程度決まっている。あと1ヶ月でしっかり書く練習をすれば、十分対応できるはずだ。この勉強の進め方も、音楽の練習と同じ。一つの問題から100を学ぶ気持ちで、5〜6問しっかり解けば、大きな力になる。

さあ、今日も生活も勉強も音楽も、全力で取り組もう。なんとか遅刻せずに間に合いそうだ。今、駅に着き、ギリギリながら間に合う便に飛び乗った。外はまだ雪景色。でも、心は晴れやかだ。みんなも頑張ってね。雪の中、風邪をひかないように。みんなの笑顔が、僕の幸せだ。遠く離れていても、元気でいてくれるだけでいい。離れていても、心はすぐ隣にある。心はひとつ。家族も友達も、みんなそれぞれの場所で、それぞれ一生懸命に泣き、笑い、一生懸命に生きている。それを感じているだけで、僕は幸せだ。じゃあね、今日もありがとう。バイバイ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


上にスクロール