おはよう。今日も雪が降っている。雪がちらつきながら、あたりは白く染まり、それでも雲の隙間から黄色い太陽が顔を覗かせている。まるで冬の絵画のような、美しくて心地よい光景だ。こんな景色を眺めていると、ふとあの頃を思い出す。記憶の奥底にある、白い雪に包まれた思い出。みんなの声が聞こえるような気がする。この雪を感じると、あの時の匂い、あの時の言葉が蘇り、心がぽかぽかと温まる。さあ、今日も一日頑張ろう。
歌の方は、相変わらず亀の歩みのように少しずつ進んでいる。理論はある程度理解したが、結局のところ、あとは鍛錬しかない。今の課題は、高音を安定して発声できるようにすること。自分の限界の音域を引き上げるだけでなく、その限界域の音程をどの母音でもしっかりと出せるようにすることが重要だ。しかし、ある母音では出せても、別の母音では難しいことがある。どうしても舌や顎に余計な力が入ってしまい、声が届かなくなるのだ。こうした微細な感覚を、一つひとつ自分の身体と対話しながら調整していくしかない。
昨日は改めて姿勢について試行錯誤した。顎が前に出て首が曲がると、高音がまったく出ない。首周り、腰周り、お腹の使い方が、発声にどれほど影響を与えるか、改めて痛感した。今まで何も意識せずに歌っていたけれど、実際に限界音域で試してみると、姿勢の違いが明らかになる。基本に忠実であることの大切さを改めて実感した。
レコーディングを進める中で、新たな発見もあった。オリジナル曲「ロケットコード」の録音を聴き返してみると、最初の段階と比べて発声が変化しているのがよくわかる。声の抜けが良くなり、響きが増しているのを感じる。以前は「マイクを通せば多少の編集もできるし、声の響きなんてそこまで重要じゃない」と思っていたが、それが大きな間違いだったことを思い知らされた。マイクを通しても、発声の質はそのまま伝わる。
響かない声、喉に引っかかる声、力んでしまう声——どれも録音すると誤魔化しようがない。耳が育ってきたのか、細かい違いに敏感になり、自分の声の課題がよりはっきりとわかるようになってきた。録り直したい気持ちが湧いてくるが、それも成長の証。1曲の中でさえ、自分の声が少しずつ変化していくのが面白い。
国家資格の勉強も順調に進んでいる。昨日から新しいセクションに入り、学科試験の勉強から論述・論文の対策へと移った。ポイントはすでにノートに整理してあるので、それを見返しながら、実際に手を動かして記述する練習をしている。普段はパソコンでタイピングすることが多いが、本番は手書き。僕は字が汚いので、丁寧に書くことを意識しなければならない。また、パソコンなら簡単に変換できる漢字も、いざ手書きしようとすると書けないことがある。よく使いそうな言葉やフレーズを繰り返し練習し、漢字のミスを減らすことが大切だ。
文章の構成や論理的な組み立ては得意なので、テーマに沿った適切な回答を考えること自体は苦にならない。問題は、それを「伝わる形」で書くこと。綺麗な字でなくてもいい。ただ、読みやすく、適切な漢字や言葉を使いながら、頭の中の考えを正確に出力することが求められる。
昔は国語が大の苦手だったが、今では一番好きな教科になった。日本語は、単なる学問ではなく、人間のヒューマニズムを言語化するツールだと思う。そう考えると、これほど面白いものはない。僕は理系的な思考が強く、数学や物理が好きな脳を持っているが、言葉にもその論理的な癖が現れる。それがまた面白い。
気づけば、もう3年近く毎日ブログを書いている。仕事では文系職に就き、20年近く法律文書の解読や作成に関わってきた。その経験が積み重なり、いつの間にか文章を書くことが好きになっていた。これはとても嬉しい発見だ。
雪がちらつく美しい冬の朝。離れていても、君は一人じゃない。僕も一人じゃない。目を閉じれば、お互いが心の中で繋がっている。遠くにいても、元気で頑張ってくれている。それだけで僕らは幸せだ。
さあ、今日も一日頑張ろう。そして、今日もありがとう。
じゃあね、バイバイ。