日々のことば(ブログ)

✍️キャリアコンサルタントとして大切にしたいこと|「話を聴く」ということの本当の意味

おはよう。今日は、改めて「人の話を聴くこと」について、自分なりに整理してお伝えしていきたい。

コンサルタントという名前だけを見ると、相談に乗る専門家という印象を持たれるかもしれない。もちろん、それは間違いではない。でも、本当に大切なのは、その前にある「コンサルティング」の姿勢だと思っている。

これは仕事の相談だけではない。家族との会話。友人との雑談。職場での相談。子育て。教育。医療。福祉。
人と向き合うすべての場面に通じるものだ。


最初に大切なのは「気持ちに寄り添うこと」

相談を受けると、「まず状況を整理しなければ」「事実を確認しなければ」と考えてしまいがちだ。
もちろん、事実を理解することは大切だ。

しかし、それより先に大切なことがある。
それは、相談者の「気持ち」を受け止めること。

何に迷っているのか。
何が不安なのか。
どんな思いでここまで来られたのか。
その気持ちに丁寧に寄り添うことで、少しずつ安心感が生まれ、信頼関係が育っていく。

その土台ができてから、必要に応じて事実や状況を一緒に整理していく。
順番はとても大切だと思っている。


「答え」を教えることが目的ではない

人は誰かに相談するとき、「答えを教えてほしい」と思っているようでいて、本当はそうではないことが多い。

一番求めているのは、
「自分のことを理解してもらえた」
という感覚ではないだろうか。

だから、最初から解決策を提示しようと急ぐ必要はない。

むしろ、
「どうしてそう感じたの?」
「その言葉にはどんな意味があるの?」
「あなたにとって大切なものは何だろう?」
そんな問いを重ねながら、一緒にその人の世界を見に行くことの方がずっと大切だと思う。


不安も希望も、どちらも大切な手がかり

相談の中には、不安や迷いだけでなく、「楽しかったこと」「やりがいを感じたこと」「大切にしたいこと」が語られることも多い。

不安は、今どこで立ち止まっているのかを教えてくれる。
一方で、前向きな気持ちや喜びは、その人らしい選択につながる大切な糸口になる。
だから、どちらか一方だけでは足りない。

仕事やキャリアの話だけでも足りないし、プライベートや家族、価値観だけでも足りない。
その人の人生全体を理解しようとしながら、一つひとつの言葉の意味を丁寧に受け止めていく。

そうして対話を重ねる中で、その人自身が「自分は本当は何を大切にしたいのか」に少しずつ気づいていく。私は、その時間こそがコンサルティングの本質だと思っている。


「理解すること」が、結果として解決につながる

対話では、どうしても「早く解決しなければ」という気持ちが生まれる。
でも、焦れば焦るほど、本当に大切なものを見落としてしまう。

目の前にいる人が、

何を大切にしているのか
何に迷っているのか。
何が不安なのか。
そして、その言葉がその人にとってどんな意味を持っているのか。

そこを丁寧に理解しようとすると、不思議なくらい自然に質問が生まれ、伝え返しが生まれ、話が整理されていく。
技法が先ではない。

理解しようとする姿勢が先なのだと思う。


人は「気づかされる」と抵抗する

もう一つ、大切だと感じていることがある。

それは、
「気づかせよう」としないこと。

人は誰かから答えを与えられるより、自分で気づいたことの方が何倍も心に残る。
だから、こちらが無理に導く必要はない。

こちらができることは、その人が安心して話せる空気をつくること。

安心して話しているうちに、
「あれ、そういうことだったのか。」
そんな小さな気づきが生まれる。

その気づきが、自分で納得して意思決定する力につながっていく。
その瞬間を大切にしたい。


安心感は、言葉よりも先に伝わる

どれだけ良い言葉を選んでも、
話すスピードが速い。
相手の話を遮る。
そんな状態では安心して話していただくことは難しい。

だからこそ、

ゆっくり話す。
最後まで聴く。
沈黙を怖がらない。
相手の呼吸に合わせる。

言葉以上に、こうした基本的な態度が信頼関係をつくるのだと思う。


理論は「見せるもの」ではなく「支えるもの」

キャリアコンサルティングには、多くの理論がある。
例えば、来談者中心療法を提唱したカール・ロジャーズの考え方や、さまざまなシステマティックなアプローチなど、多くの先人たちが積み重ねてきた知見がある。

しかし、相談の場で前面に出すのは理論ではない。
理論は、自分自身の中で相談者を理解するための土台として持っておけばいい。

相談者の前では、目の前の一人の人と自然に向き合う。
その対話の中で、相談者理解から問題を整理し、必要に応じて一緒に目標を見つめ、具体的な一歩を考えていく。

理論はその流れを静かに支える存在であり、主役はあくまで相談者自身だ。


今日も、一人ひとりの人生を大切に

誰かの話を最後まで聴くこと。相手の価値観を決めつけないこと。

解決を急がず、まず理解すること。
そして、その人自身が自分で納得し、自分らしい一歩を選べるような対話を積み重ねること。

そんな姿勢が、人との信頼関係を育て、自分自身の人間性も磨いてくれるのだと思う。
日常生活では、自分の話し方や聴き方について、誰かから丁寧にフィードバックを受ける機会はあまり多くない。

だからこそ、ときどき立ち止まり、「もっと安心して話していただけただろうか」「もっと相手の気持ちに寄り添えただろうか」と振り返る時間を持つことは、とても大切だと感じている。

人は、人との対話の中で成長する。そして、自分を振り返る習慣が、人生の質そのものを少しずつ高めてくれる。
そんなことを改めて感じている。

愛と感謝を胸に。今日も最高の一日、貴重な一日を全力で噛みしめて生きよう。
じゃあね、バイバイ。


松永 修 – MUSICおさむ

松永 修|MUSICおさむ|国家公務員|キャリアコンサルタント|作家・メディアクリエイター/音楽クリエイター(シンガーソングライター)|IT・AI設計・コンサルタント

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