おはよう。最近、「ダイバーシティ」や「インクルーシブ」という言葉を本当によく聞くようになった。企業研修でも聞くし、学校でも聞くし、行政でも聞く。
正直、横文字が多くてよく分からないという人もいると思う。でも実はこれ、単なる流行語ではない。
社会そのものが少しずつ方向転換している話なんだと思う。
今日はそんな話をしてみたい。

◾️人類は長い間「分ける」ことで発展してきた
まず大前提として、「分けること」は悪いことではない。
むしろ人類は、分けることで発展してきた。
・男子校と女子校
・小学校1年生、2年生、3年生
・営業部、総務部、経理部
・健常者と障害者
・日本人と外国人
・若者と高齢者
同じ属性の人を集めることで、
・教えやすい
・管理しやすい
・目的を共有しやすい
というメリットがある。
これは今でも大切な考え方だ。
会社も学校も行政も、ある程度は分類しないと成り立たない。
だから「分けること」が間違っているわけではないんだ。
◾️でも社会課題は「分けるだけ」では解決できなくなった
ところが現代社会はどんどん複雑になってきた。
・少子高齢化
・人手不足
・孤独や孤立
・不登校
・障害者雇用
・外国人雇用
・介護
・子育て
こうした課題は、一つの組織、一つの世代、一つの専門家だけでは解決できない。
例えば障害者雇用。
昔は「障害者は障害者施設で」という考え方が今より強かった。
でも現在は、
・地域で暮らす
・一般企業で働く
・一緒に学ぶ
・一緒に生きる
という方向へ社会は動いている。
これは理想論だけではない。
社会全体で支え合わないと立ち行かなくなっている現実もある。
◾️ダイバーシティとは「違いを認めること」

ダイバーシティとは、多様性のことだ。
例えば、
・年齢
・性別
・国籍
・障害の有無
・価値観
・働き方
・生き方
人それぞれ違うことを前提に考える。
「みんな同じになろう」ではなく、
「違うことを認めよう」
という考え方だ。
当たり前のようでいて、実はとても大切な視点だと思う。
◾️インクルージョンとは「一緒に参加できること」
そして最近は、ダイバーシティだけでは足りないとも言われている。
違いを認めるだけでは、結局は別々のままだからだ。
そこで出てきたのがインクルージョン。
日本語では「包摂」や「包括」と訳されることが多い。
簡単に言うと、
「違いがあっても一緒に参加できる状態を目指そう」
という考え方だ。
認めるだけではなく、共に生きる。
ここが大きな違いなんだと思う。
◾️学校も職場も少しずつ変わっている
例えば学校。
昔は男子校と女子校が今より多かった。
今は男女共学が当たり前になった。
特別支援教育でも、交流学習や共同活動が増えている。
例えば職場。
かつては正社員中心だった組織に、
・短時間勤務
・在宅勤務
・副業
・高齢者雇用
・外国人雇用
・障害者雇用
など、さまざまな人が一緒に働くようになっている。
これもインクルージョンの一つだ。
◾️高齢者施設と保育園が一緒になる理由

最近では、高齢者施設と保育施設が一緒になっている場所も増えている。
昔なら、
・子どもは子ども
・高齢者は高齢者
と完全に分けて考えるのが普通だった。
でも今は違う。
子どもは高齢者から人生経験を学ぶ。
高齢者は子どもから元気や刺激をもらう。
実際に、お互いに良い影響があることが分かってきた。
これも「分ける」から「つなぐ」への変化だと思う。
◾️労働行政の現場でも同じ流れを感じる
僕自身、労働行政の仕事をしていて、この流れは強く感じる。
・高齢者雇用
・障害者雇用
・外国人雇用
・子育て世代支援
・就職氷河期世代支援
昔なら、それぞれ別々に考えていた。
でも今は違う。
企業全体で考える。
地域全体で考える。
人生全体で考える。
そんな視点が求められるようになっている。
社会課題が複雑になったからこそ、つながる力が必要になっているんだと思う。
◾️大切なのは「同じになること」ではない
ここは誤解されやすい。
インクルージョンは、
・みんな同じになろう
・違いを消そう
という話ではない。
そうではなく、
「違いを残したまま、一緒に生きる方法を考えよう」
という考え方だ。
だからこそ難しい。
でも、だからこそ価値がある。
◾️これからの社会は「共生力」が価値になる
AIが発達する。
人口は減っていく。
価値観はさらに多様になる。
そんな時代だからこそ、
・誰かを排除する力
ではなく、
・違う人同士をつなぐ力
・違いを理解しようとする力
・共に生きる力
そんな力が、これからますます大切になっていく気がしている。
ダイバーシティやインクルージョンという言葉は難しく聞こえるけれど、本質は意外とシンプルだ。
「違いを認めながら、一緒に生きていこう」
たぶん、それだけなんだと思う。
今日も、自分と少し違う誰かの立場に思いを巡らせながら過ごしてみたい。
そんなことを考えた朝だった。
愛と感謝を胸に。
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