おはよう。ここ数日、広島で立て続けに大規模な火災が起きている。
福山では山林火災。
呉では船舶解体現場の大規模火災。
ニュース映像を見た人はわかると思うけど、かなり規模が大きい。
黒煙、ヘリ出動、避難指示。完全に「大事故」のレベルだ。
山火事なんて危ないのは、誰でも知ってる。
船舶解体現場が危険物だらけなのも、想像つく。
でも、多くの人は、「じゃあ実際に火災を起こした側に、その後どれぐらい重い責任が発生するのか」って、意外と具体的には知らないと思う。
今日はまずニュースの概要を整理しつつ、その後、火災事故を起こした場合に、実際どんな調査や責任問題になるのかを整理してみたい。
◾️福山市の山林火災
5月17日、福山市赤坂町で山林火災が発生。
最初は枯れ草火災として通報されたが、その後、山へ延焼。
報道では、
・焼失面積は約15ヘクタール規模
・消防車多数、ヘリも出動
・住宅被害や人的被害は現時点では確認なし
・廃材を燃やしていた火が燃え移った可能性
・当日は乾燥と強風
という内容が出ている。
山火事は、とにかく「飛び火」が怖い。
風で火の粉が飛び、離れた場所から突然燃え始める。
しかも山は傾斜があり、燃え始めると消防も簡単には近づけない。
だから、初期消火に失敗すると、一気に大規模化する。
◾️呉市の船舶解体現場火災
もう一つは呉市音戸町。
こちらは船舶解体現場で発生した火災。
廃船や廃材が燃え、係留中の船にも延焼。
避難指示も出た。
船って、燃料、油、塗料、断熱材、電装品など、かなり多くの可燃物を抱えている。
しかも解体現場では、ガス切断など火花が出る作業もある。
当然、現場は安全管理をしていると思う。
ただ、それでも条件が重なると、大規模火災につながることがある。
今回も、かなり大掛かりな消火活動になった。
◾️火災が起きると、その後どうなるのか
ここからが本題。
大規模火災が起きると、消防と警察はかなり本格的に調査に入る。
まず消防。
・出火元
・最初に何が燃えたか
・延焼経路
・火気使用状況
・消火設備
・危険物管理
・当日の風向きや天候
などを調べる。
警察側は、
・故意か過失か
・危険性を認識していたか
・安全管理義務違反はないか
・法令違反はないか
を捜査する。
実況見分レベルで細かく確認されることもある。
そして、原因が「過失」と認定された場合でも、その内容によっては責任はかなり重い。
◾️「重過失」と判断されると、一気に重くなる
例えば、
・強風なのに野焼きをした
・乾燥注意報が出ていた
・火を完全に消さず放置
・消火設備を準備していなかった
・危険物近くで火花作業をした
・禁止区域で火気使用した
こういう状況が重なると、「重過失失火」が問題になることがある。
つまり、
「普通に考えたら危険だと分かる状況だったよね」
というケース。
失火自体は、放火みたいに“故意”ではない。
だから法律上の扱いは違う。
ただし、重過失になると、刑事責任だけでなく、民事責任が極めて重くなる。
◾️本当に怖いのは、むしろ民事責任
ここを勘違いしている人は多い。
火災事故って、「逮捕されるかどうか」だけの話じゃない。
むしろ現実で重いのは、その後の損害賠償。
例えば延焼した場合、
・住宅
・工場
・店舗
・車両
・山林
・設備
・営業停止損害
・休業損害
などが一気に絡む。
山火事レベルになると、消火活動そのものが大規模になる。
ヘリ出動、長時間消火、人員動員。
もちろん最終的には、裁判、保険、責任割合、因果関係などで整理されるので、一概には言えない。
ただ、「人生が変わるレベルの責任問題になる可能性がある」というのは事実だと思う。
しかも怖いのは、本人に悪意がないケースも多いこと。
「少しだけ燃やした」
「大丈夫と思った」
「すぐ消えると思った」
そこから始まる。
◾️実は、日本では毎日のように山火事が起きている
今回みたいな大規模火災を見ると、「珍しい大事故」に見える。
もちろん、ヘリが飛ぶレベルはそう頻繁ではない。
でも実は、日本全国で見ると、山林火災そのものは毎年かなり発生している。
林野庁の統計では、直近5年間平均で、全国で年間約1,200件前後の山林火災が発生している。
単純計算すると、全国で“毎日3〜4件ペース”で山火事が起きている計算になる。
しかも、発生時期にはかなり偏りがある。
消防庁の白書でも、山林火災は3月〜4月に集中しやすいとされている。
理由はかなりシンプルで、
・空気が乾燥
・風が強い
・草木が乾いている
・野焼きや火入れ時期
・ハイキングやレジャー増加
この条件が重なるから。
つまり、まさに今みたいな時期。
しかも最近は、全国的な少雨や高温の影響も指摘されていて、大規模山林火災も実際に発生している。
山火事って、海外だけの話じゃない。
日本でも、条件が重なると本当に大規模化する。
しかも、その原因の多くは「たき火」「火入れ」「火の粉」など、人為的要因が絡むと言われている。
◾️これからの時期、本当に気をつけたい
これからの季節、
・バーベキュー
・キャンプ
・草焼き
・農作業
・花火
・炭火
火を使う機会も増える。
しかも春から初夏って、意外と乾燥して風も強い。
自分では完全に消したつもりでも、火種が残ることもある。
実際、山林火災って、野焼き、たき火、火入れ、火の粉飛散など、人為的要因が絡むケースも少なくない。
昔より喫煙率は下がり、タバコの不始末火災は減少傾向と言われる一方で、今はモバイルバッテリーやリチウムイオン電池系の火災も増えている。
火災の原因は、時代とともに変わっている。
でも、「火が一瞬で取り返しのつかない事態になる」という本質は変わらない。
明日は我が身と思って、本当に気をつけたい。
さあ、今日も愛と感謝を胸に。
バイバイ。
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