おはよう。何かを調べるという行動が、ここ数年で大きく変わってきた。
知識でもいい。場所でもいい。制度でもいい。商品でもいい。ニュースでもいい。昔なら、誰か詳しい人に聞く。本を探す。図書館に行く。資料を読む。必要なら書き写す。そうやって、自分の足と目と時間を使って、少しずつ情報にたどり着いていた。
それがインターネットの普及で、一気に変わった。検索窓にキーワードを入れれば、誰かがホームページやブログに書いた知識、企業や行政が公開した情報、個人の体験談、ニュース記事、掲示板のやり取りまで、まとめて探せるようになった。これは本当に革命だった。
ただ、今になって振り返ると、検索エンジンで調べることも、実はかなり手間がかかる。
自分が知りたいことを言葉にする。キーワードを考える。検索する。出てきたタイトルを読む。クリックする。ページの中から必要な情報を探す。正しいかどうか考える。複数の情報を見比べる。矛盾があれば整理する。最後に、自分の目的に合わせて統合する。
便利ではある。でも、結構しんどい。
そこにAIが出てきた。ChatGPTは2022年11月30日に公開され、そこから生成AIが一気に一般化していった。Googleも検索にAIによる要約やAIモードを組み込み、日本語のAIモードも2025年9月から順次提供されている。つまり、AIはもう一部の詳しい人だけが使うものではなく、普通の検索行動そのものに入り込んできている。
これが何を変えたか。
一番大きいのは、「キーワードを考える負担」が減ったことだと思う。
今までは、人間が検索に合わせて言葉を整えていた。けれど今は、話し言葉でそのままAIに投げればいい。多少ぐちゃぐちゃでも、AIが意図をくみ取って、検索の切り口を考え、情報を整理し、要約し、場合によっては次の行動案まで出してくれる。
これは、単なる便利機能ではない。
特に、高齢者、身体に不自由がある人、知的な処理に負担を感じやすい人、精神疾患や脳の働きの波によって調べること自体がしんどい人にとっては、かなり大きな補助になる。
キーボードで打たなくても、スマホに話しかければいい。昔の音声認識は聞き間違いも多くて、Siriに話しかけても「いや、そうじゃない」となることが多かった。でも今のAIは、多少早口でも、多少言葉が乱れても、かなり自然に拾ってくれる。
つまりAIは、ただ賢い検索道具ではなく、人間の弱点や苦手を補ってくれる道具になりつつある。
一方で、情報を出す側には大きな変化が起きている。
これまでは、自分のホームページやブログに情報を書けば、検索結果から人が来てくれた。アクセスが増える。読まれる。そこから信頼や収益や仕事につながる。そういう流れがあった。
でもAI検索の時代になると、読者は元のページまで来ないことが増える。
AIが内容を拾い、要約し、答えだけを表示する。リンクがあっても、そこで満足すればクリックされない。情報の元ネタは使われているのに、発信者本人のページまでは読まれない。アクセス解析に残るのも、人間の訪問ではなく、AIや検索エンジンのクローリングだけかもしれない。
これは発信者にとって、かなり大きな問題だ。
情報を出す側は、これから「検索で来てもらう」だけでは弱くなる。AIに拾われることを前提にしながら、それでも本人の文章を読みたいと思ってもらえるものを作らないといけない。
つまり、単なる情報だけではなくなる。
事実の整理だけならAIがやる。一般論の説明もAIがやる。比較も要約もAIがやる。
だからこそ、これからのブログやホームページに必要なのは、「その人が考えた跡」だと思う。
体験。迷い。生活の実感。失敗。違和感。自分なりの解釈。そこにしかない温度。
AIに要約されても、なお本文を読みたくなるもの。答えだけではなく、その人の視点に触れたくなるもの。そういう発信が、これからますます大事になる。
調べる側の行動は、検索から対話へ変わっている。
情報を出す側の戦略は、アクセス獲得から信頼形成へ変わっている。
これは、かなり大きな時代の変化だと思う。
AIは便利だ。でも、全部をAIに任せればいいという話でもない。AIにはハルシネーションもある。間違ったことを自信満々に言うこともある。だから、最後は人間が確認する力、疑う力、判断する力を持っておく必要がある。
ただ、それでも間違いなく言えるのは、調べるという行動のハードルは下がったということだ。
そしてその恩恵は、もともと検索が得意だった人よりも、むしろ検索が苦手だった人、調べることに時間や労力がかかっていた人にこそ大きい。
これはすごいことだ。
さて今日も、そういったいろんなことを考えながら、時代の流れを読みつつ、懸命な、そして豊かな選択を取って行動していきたい。自分自身、身の回りの大切な人たち、限られた命の中で、限られた時間の中で、できるだけ有意義に、できるだけ豊かに過ごしていきたい。
今日も感謝と愛を胸に。
バイバイ。
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